尾張東部は、昔から丘陵や川や台地でつながっているので、人はことあるごとに東へ、南へ、北へと移動していました。今回、市境から南方に少し行ったところにある日進市の白山宮を訪れました。クルマ利用だと長久手市内から県道57号・大府瀬戸線を走ればあっという間の距離のところです。
白山宮には、全国でも珍しい足の神様である「足名椎神(あしなづち)」が祀られている「足王社」があります。今では足腰の神様を祀ることから「サッカー神社」と呼ばれています。日本サッカー協会公認の御守り・絵馬も購入することができます。
地元や東海地方を超え、サッカー選手やサポーターたちが、健康祈願、必勝祈願に訪れているとのこと。サッカー選手でなくとも、「足の神様」ということなので、年季が入って日ごろよろける足腰の健康祈願でもいいかも知れませんね!
本殿の隣にある社殿「足王社」。足の神様である「足名椎神(あしなづち)」が祀られています。アートフルな木組で造形された建築がなんとも美しく、最初に訪れた時はかなり驚くでしょう。
社殿の中央をぐるりと歩いて回ることができます。写真の左手に、御本尊になっている「痛みとり石」が見えます。この石を直接手でさすって、その手で痛みのある患部を撫でると痛みがひいた、という言い伝えがある伝説の石です!
「痛みとり石」は、元は街道を往来する商人や旅人達が、道中の足の安全を祈願する足名椎神をお祀りする祠(ほこら)として、日進市藤島町にあったといいます。その街道を行き交う人も少なくなり、終戦前後に藤島町の山本邸に祀られていたものを白山宮に勧請したのが起源とされます。
お守りも各種販売されています。日本サッカー協会(JFA)公認のエンブレム入りのお守りもあるほど。ゲームの必勝祈願としてもファンやサポーターが多く訪れています。
日本サッカー協会(JFA)公認エンブレム入りの御守りと
公認エンブレム入り絵馬も授与されています。
白山宮・本殿
*県道57号線 瀬戸大府線をそのまま南下すれば直ぐです
白山宮の鳥居をくぐってすぐ右方に「白山古墳」があります。円墳で横穴式石室が発見されています。築造は発見された須恵器の形状から、500年代の6世紀代と推定。この古墳から比較的近い長久手の市が洞一号窯、丁子田一号窯は、7世紀後半(猿投窯の最盛期)なのでそれよりも1世紀程早く須恵器がつくられていたようです。