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「地形劇場」柿落としコンサート愛知県立芸術大学2023【長久手タイムズ】

2023年4月2023年4月23日快晴。長久手市にある愛知県立芸術大学にて野外劇場となる「地形劇場」柿(こけら)落としコンサートが開催されました。劇場はその構造上、オープンで開放され、市民も無料で自由に鑑賞することができます。晴天にお恵まれ、学生たちと市民が詰めかけ、何重もの立見客でコンサートは大いに盛り上がりました。

プログラムは、女声合唱による「山のあなた」にはじまり、「ナウシカ・レクイエム」、そして華やかな振り付けとなった「となりのトトロ」が披露されました。次いで声楽・弦楽器・管打楽器専攻生によるコラボレーション、ヴァイオリンソロ、Nisshin Wind Orchestra、愛知県立芸術大学管弦楽団による歌劇「セヴィリアの理髪師(ロッシーニ)、「トゥーランドット(プッチーニ)で、バリトンとテノールの歌声が地形劇場に見事に響き渡りました。
こけら落としコンサート前後には、室内楽ホールでマラソンコンサートが2部構成で開催され、一日がかりのコンサートで大盛り上がりとなりました。

「地形劇場 Topograpical Theater」は、大学の勾配のある自然なままの地形をそのまま活かした野外劇場。音楽学部棟の地下1階がステージとなっています。
1966年、木々が生い茂る小高い山の丘陵地帯の地形を活かし、等高線に沿う形でキャンパスを設計した建築家・吉村順三氏(日本モダニズム建築の騎手)のフィロソフィーを継承した形で、「地形劇場」は構想・設計されています。

吉村氏は日本の伝統とモダニズムの融合を図り、皇居新宮殿基本設計を担い、奈良国立博物館新館、国際文化会館(前川國男、坂倉準三各氏と共同設計)京都・俵谷旅館など数多くの名建築物を手がけています。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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