愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内にある「日本庭園」は、愛・地球博に併せて造園された7ヘクタールもある大きな庭園です。サツキとメイの家へ辿る小径のすぐ右方に広がっている庭園です。長久手市民の方は訪れたことはおありかと思いますが、通常の「日本庭園」のイメージと異なり、主庭以外にも広大でなかなか全体を観る余裕はないかもしれません。
この日本庭園は、名古屋の二大庭園と言われる「徳川園」と「白鳥庭園」を作庭した庭師・佐竹三喜雄氏が造園した庭園です。ということはこれほどの規模と巨石をあらゆる場面に配した魅力と冒険的な美しさから、名古屋・尾張の「三大庭園」と呼称しても良いのではと思うところです。
「日本庭園」の監修をされたのは野村勘治
この庭は、「日本庭園」全体の主庭になている場所で、上の地図では中央左の池(めだか池)の左側に相当します。その左側の緑の部分は「どんどこの森」となります。
画面右側からは西口駐車場から、メインゲートからは「どんどこの森」「サツキとメイの家」を目指して行くと主庭の入口へはほんのわずかです。
当時、造園にかかわった石屋さんによると、巨石はどれも価格が高額になる「景石」ではなく、自然石を割った石をあれこれ工夫して景石として石組し造りあげたようです。巨石は、木曽石と恵那蛭川(ひるかわ)石です。
庭師・佐竹三喜雄氏((株)三五郎園)は、名古屋を代表する二大庭園の「徳川園」と「白鳥庭園」の造園・作庭で知られる著名な庭師である。
白鳥庭園の巧みに石組は、佐竹三喜雄氏が師事していた京都の川崎幸次郎氏(特に数寄屋の庭造りに優れた)と佐竹三喜雄氏によるもの。池泉回遊式庭園である。
徳川園、白鳥庭園を作庭した佐竹三喜雄氏の手による愛・地球博記念公園「日本庭園」の秋(1)
茶室・香流亭。茶室の至るまでの露地の景は、愛知にもゆかりのある「伊勢物語」の情景が反映されています。めだか池の州浜から湿地の水辺となり舟屋を模した腰掛待合があります。
遠景に黄葉を配した紅葉