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必見!! 「クロガネモチ」=「金持ち」に通じる縁起木が、長久手で唯一の「保存樹林」

長久手市には「保存樹」(保存樹木等指定制度)が、現在No.3〜 No.10まで8本りますが、「保存樹林」、つまり1本の樹だけでなく何本かが集団となって見事な樹林相を保っているのは、岩作(Yazako)の「石作神社」にある「ツブラシイ クロガネモチ」だけです。
一件の価値ある見事な樹林です。ぜひ訪ねてみてください。長久手にこんなところがあったのかと、結構驚かれると思います。

石作神社は、市役所の北側に見えるこんもりした森の中にあります。

境内には、保存樹木の「ツブライシ」の樹が祀られています。
樹齢350年余

保存樹林クロガネモチは境内のどこかにあるのだろうと思ってあちこち探しまわったが見つけられなかった。いったん参道の階段を降りて神社の周囲から大ぶりな樹林を探してみた。右へ行ったり、左へ行ったり、、。これがなかなか見つからない。いったい何処に。

近所の方がちょうど家から出てこられクロガネモチの在処を訊ねてみた。「クロガネモチ」ならあちらの道をずっと行って、右に曲がって真っ直ぐ行ってみてください」とのこと。石作神社の一番西側の端だった。これは分からない。ほっとしてその場所へ向かった。

下から見上げた「クロガネモチ」。左右の木も「クロガネモチ」。そして奥の木も「クロガネモチ」。枝葉が曲がりくねって脳の毛細血管の様に見えてくる。樹枝が意思があるように変幻自在に折れ曲がり空間を埋め尽くしている。こんな場所が長久手市内にあるとは。保存対象が1本の樹木だけでなく、「樹林」だというのがよくわかる。

クロガネモチの木は、普通はせいぜい10m程にしか伸びないが、石作神社のクロガネモチは、18m程もあり、幹周り2.7m、樹齢250年余もある。西暦だと1700年代後半、江戸中期の後半辺りで。なんとも歴史ある樹林となったクロガネモチである。生育環境は日なたから半日陰地を好み、日陰地にも耐えるという。石作神社の森の一番西の端で少し奥まっている。半日以上日陰になるので耐えながら大きく育ったのだろう。

クロガネモチ(モチノキの仲間)は、樹勢も強く街路樹や公園樹、生け垣として植えられることも多い。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じることもり「縁起木」として庭木としても好まれます。しかし石作神社のクロガネモチは公園にあるそれとは異なり、樹姿はかなり異なるものです。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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