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野焼きによる「作陶」の世界 ❶ 大草 里山の谷津にて【長久手タイムズ】

3月下旬の「根尾谷淡墨桜2世」ソメイヨシノより一週間早く満開になる淡墨桜。ほぼ満開。

滑り台の奥から煙が上がっていた。炭焼き愚連隊の方たちが竹を焼いているのだろうか?

炭焼き愚連隊の窯がある場所よりも一つ上の場所で何やら作業がはじまっていた。立てかけてある何十本の竹は炭焼き愚連隊が天日干ししている竹である。

白煙の正体は、なんと陶器を野焼きして制作してられていた最中だった。制作されていたのは長久手市出身の陶芸の講師(瀬戸窯業と河合塾)をされつつ作家活動をしている樋口拓さんGeidai Art Plaza伝統と革新 instagramはこちら。

茨城県にある取手キャンパス(東京芸大)では土地を活かしたワークショップがよく催されていて、作品作りには土地の環境やあり様が深くかかわっていて、作品だけが独立してあるのではないと考えているとのこと。必要に応じて電気釜なども用いてきている。

最高の温度は1,000度近くになるそうだ。

野焼きの調子を整えるためにも「落ち葉」は欠かせないといいます。周囲に落ちている落ち葉をかき集めダンボール箱にいつでも使えるように準備されています。

コンクリートの入れ物の中には籾殻が詰まっていて、そこに作品を入れて蒸していきます。

最初に灰から取り出されたのは小ぶりな花器だった。

野焼きの灰の中から取り出された高温の作品たち。取り出されたばかりは真っ黒である。中には欠けてしまったりひび割れてしまうものもある。すべてが思い通りにいくことはない自然に委ねまかせて創り出される作陶ならではの冒険心や興味深さが伝わってくる。
近日up予定の❷では、作陶の様子にもう少し迫ります。


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