モリコロパークには、「もりの学舎(まなびや)」という建物があります。南駐車場から「サツキとメイの家」を眺望できる展望塔に向かう小径の入口にある二階建ての建物です。建物の裏手には森が広がっており、「自然体験」や「自然あそび」をしながら五感と想像力が自然と育まれるようにと愛知県がもうけたフィールドセンター(環境学習施設)になっています。
子供が「自然あそび」や「森あそび」をしたくなっているな、という発信をキャッチしたらぜひ一度立ち寄ってみるのがいいでしょう。「自然」や「森」「生き物」に関する様々な資料が準備され、実際建物は森に囲まれています。こんな施設がすぐ近くにあるんだと知ることが、一つの契機になって自然との体験は広がっていくでしょう。
もりの学舎(まなびや)の建物。高い建物は、モリコロパークにある”もう一つのエレベーター塔”。この3階で降りると森の中へと入っていく空中歩道があります。
「もりの学舎」は、モリコロパークの南端に位置しています。あまり利用されることはないかもしれませんが、駐車場の南駐車場から徒歩5分程で着きます。南駐車場は「サツキとメイの家」を直接めざす方が利用することが多い駐車場です。MAPの右方上に「サツキとメイの家」がある「ひょうたん池」が見えます。
モリコロパーク内を走る無料バスの停車場「もりの学舎」があるので、正門ゲートから入園してもバスに乗れば15分ほどで到着します。
野鳥の巣があちこちに架けられてある。実際にヤマガラ、シジュウカラ、ヒガラなどが飛び交っています。奥の建物はキワニスの森へと遠じるエレベーター塔。
木の枝でできたブランコに乗るモリゾーがお出迎え
もりの学舎は建物内に限定されるものではありません。その裏手に広がる広大な森そのものが”学舎”となっていることが分かります。4月〜5月に飛翔するギフチョウもこの森で見られます。春には何種類かのスミレが咲きほこります。
また「サツキとメイの家」に向かう途中にくぐっていく「光小屋」や、「森小屋」「どんぐり広場」もあります。森は”自然とあそぶ”空間だということが肌で感じられます。MAPの右奥には「サツキとメイの家」が眺望できる展望塔があります。
中央にあるのは巨大な蜂の巣
「もりの学舎」内には幾つもの生物の水槽や実験箱などがあちこちに置かれています。
モリコロパークの中にある「キワニスの森」
もりの学舎は、「キワニスの森」に囲まれています。「キワニス」は米国先住民の言葉「Nunc Kee-wanis」(みんな一緒に集まる)に由来する言葉。
この「キワニスの森」は、2005年に愛・地球博が開催される遥か以前の1977年(愛知青少年公園が開園した7年後)に名古屋キワニスクラブが創立10周年記念事業として、当時荒地だったこの地に緑を贈ろうと植樹を始めたことから名づけられた森です。
ちなみにキワニスクラブとは、ロータリークラブ、ライオンズクラブとともに「世界三大社会奉仕団体」の一つ。地域貢献や子ども達への奉仕を行う国際ボランティア組織です。日本においては1966年にキワニスオンターナショナル加盟クラブとして発足、「世界の子供たちに奉仕する」「子供たちを第一に」をスローガンとした様々な事業を実施。創立20周年期記念事業として、徳川美術館へ陶壁画を寄贈。
もりの学舎横にエレベーター塔があり、その3階から「キワニスの森」の中へと空中歩道が設けられています。ジブリの「サツキとメイの家」を見下ろす展望塔はこの手前500m程の森の中にあります。
カレンダーも木片で作られていました。