ジブリパークの「サツキとメイの家」は、じつはモリコロパーク内にある「日本庭園」の敷地内にあるのをご存知でしたでしょうか。
その「日本庭園」は、2005年の愛・地球博(愛知万博)開催に併せて造園された7ヘクタール(名古屋バンテリンドームの約1.5倍)もある大きな庭園で、その庭園の一番奥の水景庭園の畔に「サツキとメイの家」が建っています。
「サツキとメイの家」もまた、同じく「愛・地球博」のパビリオン的存在として企画され再現・展示されたものでした。ところがこの時も、「愛・地球博」で大混雑が予測されるグローバルループから最も離れた場所、自然のなかにひっそり佇むロケーション、万博内の「森林体感ゾーン」に選ばれたのでした。
「サツキとメイの家」の裏手には現在「どんどこの森」があり、まさに「森林体感ゾーン」が現在に活かされたものとなっています。
この橋の右側は「日本庭園」の主庭
左側は「サツキとメイの家」が建つ水景庭園(「日本庭園」の東奥に位置し、池水は「日本庭園」の主庭へと注がれています
全写真撮影日:12月6日
「さつきとメイの家」は、上のMAPの一番左側
幾つもの池・水景からなっている「日本庭園」の全景の内に「さつきとメイの家」があることが分かります
このモリコロパークの「日本庭園」は、名古屋の二大庭園と言われる「徳川園」と「白鳥庭園」を作庭した庭師・佐竹三喜雄氏が造園した庭園です
予想超えた規模感と奇怪な巨石を配した石庭や幾つもの水景、背景には森(その中に「どんどこの森」があります)を従えたパノラマ的景色の美しさから、名古屋・尾張の「三大庭園」と呼称しても良いほど
森の麓の茶室
和洋折衷の庭園
「主庭」。周囲を回遊できるようになっている(回遊式庭園)
当時、造園にかかわった石屋さんによると、巨石はどれも価格が高額になる「景石」ではなく、自然石を割った石をあれこれ工夫して「景石」として石組し造りあげたようです。
巨石は、木曽石と恵那蛭川(ひるかわ)石とのこと
奥に見える水景は「さつきとメイの家」の手前に突き出ているようにある池の中の中島(一般的には神仙島がイメージされるが、、ここではどうだろうか)
日本庭園の中の「サツキとメイの家」の位置がよく分かります
2005年のアイ・地球博終了後も、メインテナンスしながらの公開が継続され年間約10万人が毎年訪れていました
「サツキとメイの家」が森の中で大切にされてきたことが、幾つか持ち込まれていたジブリパークの立地候補の中から最終的に選ばれた大きな要因の一つになっていきます
「さつきとメイの家」の手前にある「どんどこの森」への登山口。この日は「休山日」(火曜)でした
「どんどこの森」の裏手北側の様子。日本庭園の東隅
「どんどこの森」から滲み出る水もまた長久手市を流れる香流川に合流していきます
「愛・地球博」での「サツキとメイの家」の在処
上のMapは、「愛・地球博」Websiteより
パビリオンマップの右端、森の中・池の畔に建つ1軒の建物。それが「サツキとメイの家」です