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「警固祭り」に駈ける<神馬>がいる場所/川長牧場のオーナー川本健治さんに訊く【Nagakute Times】

県道215号・田籾名古屋線から少し入った森林地帯がはじまる麓に社屋・厩舎が見えてきます
後ろの森は、モリコロパーク東部ゾーンの森林
県道・田籾(たもみ)名古屋線 215号線から入ってすぐの所にある牛舎


牧舎の「マリンちゃん」。川長牧場で愛育されているのは祭礼用に特別に訓練された馬です。
頭部から頸にかけての白毛が特徴的。遺伝的にはクォーターとのこと


とくに長久手新住民のかたにとって秋の「警固祭り」の「警固」とは、いったい何を「警固(警護とも)」するのかと思われるでしょう
「警固祭り」と呼ばれるようになったのは、郷土の神社に奉納(献馬)される標具(だし)飾りを付けた馬(「神馬」しんめ)を周りに付き添って警固(警護)することからだと言われています(諸説あり)
今で言えば要人を警護する「SP」です。棒の手隊と火縄銃を持った鉄砲隊もまた「神馬」を警固(警護)するための存在であり、いかに「神馬」が重要な存在だったかが窺えます

今年秋 上郷「警固祭り」での神馬「ブチョーさん」の勇姿

「警固祭り」が催される1カ月程前には、開催地区で選ばれた馬方の人たちが訪れ馬との関係を築いていきます
その間に馬に嫌われると祭りの当日に馬が言うことを聞いてくれない事態に
何年か前には、岩作の警固祭りで、馬が脱走し瀬戸信用金庫あたりまで県道を走って行ってしまったことも

馬は神様の使い。「神馬(しんめ)」です。長湫 景行天皇社の立派な「馬神像」

2023年度 長湫地区 警固祭りにて。一番左手で馬の様子を見ているのが川本氏


黒鹿毛(かげ)馬の「シャドー」ちゃんと「ボルト」ちゃん。「ボルト」は、世界最速のウサイン・ボルト選手から付けた名前

豪快な笑いが身上の川本健治さん。根っからの祭り男である

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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