あと1ヶ月少しで、「長久手温泉 ござらっせ」が約半年間にわたる設備大改修のため長期休業に突入
現在工事中の「瀬戸大府東海線」開通に合わせての営業再開(2026年夏頃)と予定されているので、大改修された「ござらっせ」は市民にとって待ちどおしい限りですね
いっときは施設の老朽化で赤字体質が改善されず、改修するにも莫大な費用で目処たたず閉館か業態変換かと噂されていましたが、官民連携のかたちで「長久手温泉」は残されることになりました
半年後の営業再開、心待ちにしましょう!



2026年晩夏に開通予定:瀬戸大府東海線を上から見ると

現在、急ピッチで開通工事が行われている「瀬戸大府東海線」画像:google earthより
イオン長久手店が左下方。上はしに「あぐりん村」「長久手温泉ござらっせ」

岩作丘陵 貫通道路工事中 奥が「ござらっせ」方面 (2025年2月撮影)

温泉掘削の機械設備 この日設備の現場調査に入られていました
温泉設備の維持管理がどれほど大変か間近に感じられます
もともと「長久手温泉 ござらっせ」は、2002年(平成14年)に第3セクターが運営するかたちで開設された市の公共福祉施設「長久手市福祉の家」に、温泉交流施設が設けられたものです
<健康・福祉・交流>をキーワードに、市民のレクリエーション多目的施設という位置づけになっています
かつて宅地開発で新住民が多く暮らすようになった市の西部や南部と比べ、東部エリアは高齢者が多いことも背景に、市の福祉機能センターを東部里山ゾーンに開設した経緯があります
当時の加藤梅雄町長が「福祉の家」の目玉として温泉施設をなんとかつくりたい一心で温泉計画を進めました(この土地の地名が「湯の花」ということが頼みの綱だったといいます。大昔の熱い湯の記憶が地名に名残りとして残っていたかもしれいません)
掘削工事には日本の採掘メーカーに加え、カナダから技術者を呼んで難工事の末に掘り当て、皆が歓喜に沸いたと伝えられています



運営方式が指定管理者制度から民間と行政が連携する
PFIコンセッション方式へと転換へ
温泉機械設備も含め施設の老朽化が進んでいることから民間業者のみが施設の何十億円もの莫大なリニューアル費用を担うことは現実問題として不可能になってきており、このままでは温泉施設はもはや取り壊さざるを得ない状況だったと聞いています。
聞くところによると国内外のホテル業界が、周囲の田園風景とジブリパークと目と鼻の先である好立地であることから興味を示していたことがあったとも
最善の方策として、市民・利用者、運営権者、行政の各々にメリットが届く運営が目指され、公募にかけられ運営権者として株式会社ミズプラが選ばれました
株式会社ミズプラは、国内外のスーパー銭湯や日帰り温泉施設で納入実績300件以上、シェアNo.1の実績を誇る総合水処理メーカーで、従業員数53名で春日井市に本社がある会社です
濾過装置紫水テムにおいても全国シェアNo.1で、「水のトータルプランニング」では国内最右翼の会社とのことで高い期待がもたれています
温浴施設の運営としては、豊田市の「豊田挙母温泉おいでんの湯」と神戸市の「SPA専 太平のゆ」(明石海峡大橋を望む眺望で知られる)の2店舗を担っています
運営会社ミズプラが運営している神戸の「太平のゆ」

ミズプラが運営する神戸の「SPA専 太平のゆ」(瀬戸内海と右奥に明石海峡大橋が望める絶景のロケーション)
長久手には海はないので、瀬戸内方面にもし行く機会があれば訪れてみたいものですね

神戸の「SPA専 太平のゆ」
株式会社ミズプラが、企業版ふるさと納税として長久手市に200万円を寄付
「中学校の体育館と武道場にエアコンを設置する費用に活用したい」(佐藤有美市長)「中日新聞」→記事はこちら
「ミズプラは2024年11月に資本金1,000万円で特別目的会社GOZAを設立。公民連携運営で課題解決を計っていく。大規模改修費はストラクチャードファイナンスの仕組みを活用し商工中金から調達」「2025,6.7 中部経済新聞」→記事はこちら

