スーパーセンターを標榜してきたベイシアが、来年2月28日オープンする「ベイシア長久手店(仮称)」に新フォーマット(業態)「ベイシア フーズパーク」を投入。
「フーズパーク」は、2022年に開発された新フォーマットで、現在関東を中心に14店舗(スーパーセンター中心に全体では全国130店舗超)を展開している最新型店舗です。
オープンまで約3ヶ月。ということでこれまでのスーパーの概念とは一味違う「フーズパーク」のこと、また最新ITテクノロジーを導入する店舗になるとのことで、工事の現在の様子とともにレポート致します。
リニモ公園西駅近く、香流川遊歩道から建設中のベイシア方面を臨む。左手後方にモリコロパークの大観覧車
店舗面積は、3,050平米 営業時間は8時〜21時とのこと
「Foods Park」は、最新テクノロジーと加工度を高めた
ベイシア最新鋭の戦略的小売りフォーマット!
ベイシアフーズパーク第1号店・栃木の大田原店 / 画像:Retai Leaders サイトより引用
食品主体の総合小売り企業ベイシアには、これまで以下の4つの小売りフォーマットで展開されていました
❶スーパーセンター(主力)❷フードセンター❸スーパーマーケット❹ベイシアマート
そしてこの4つに加え❺番目として、2022年後半より新たな小売りフォーマット「フーズパーク」が加わっています
「長久手ベイシア」に投入されるのは、最新フォーマット❺の「フーズパーク」ということになります
フーズパークが中心ですが、フーズパーク1号店大田原店の様に日用品コーナーも設けられるようです
ベイシアフーズパークは2022年の栃木県大田原店を皮切りに現在14店舗。群馬、埼玉、千葉、茨城、静岡の御前崎、滋賀彦根に展開。「ベイシア長久手店(仮称)」で15店舗目になる模様
同じく香流川遊歩道より。後方にリニモ公園西駅
ファミリー型の新たな「フーズパーク」か?!
ベイシアの新フォーマット(業態)「フーズパーク」の第1号店は、栃木県の大田原市で、比較的若い世代が多く住む地域。よって単身か2人世帯の少人数世帯向けに開発したフォーマットが「フーズパーク」だったとのこと
ひるがえって「日本一平均年齢が低い自治体」と言われる長久手市だけに、子供の数も圧倒的に多く単身か2人世帯よりファミリー世帯が多いエリアである。加えて駅前東側では宅地開発ではなく長久手東部にはないスーパーの誘致を、という地元の住民からの声を受けてであり、すぐ近くに大規模分譲エリアのコモンヒルズ、クリザンテームヒルズ、そして石場地区の新世帯、三ヶ峯ニュータウンにはファミリー世帯が多く、当初の「フーズパーク」のフォーマットとは一見相いれないようにみえる
また目と鼻の先のモリコロパークとジブリパークも、ファミリーでの来場者がかなり多い(実際にモリコロパークとフルオープンしたジブリパークは、パーク内でのフード対策が課題にもなっており、パーク来場者の利用度も見込めるだろうとの市場調査があったのではと推測される)。そして名古屋圏の公園利用は、単身利用が最も多い東京や他の大都市圏とは逆に、ファミリーでの利用割合が最も高いというデータも出ている
今回、「食のテーマパーク」というコンセプトを前面に打ち出した長久手ベイシアの「フーズパーク」にその答えが出ているのかも知れません
石場地区のメインストリート。右手奥にリニモ公園西駅が見える
現在、公園西駅東側の宅地では住宅建設などが何ヵ所で行われ、小さな街づくりの風景に出逢います
ベイシア、デジタル戦略を急加速化!
ベイシアクラウド戦略のキーマンは、デジタル推進本部 本部長(役員待遇)の亀山博史氏は、元スターバックスのCIO(最高情報責任者 Chief Information Officer)、日経ITイノベーター
現在、大手食品小売のアプリ利用率の最高はベイシアに。AWS Summit 2023 April 情報(オープンデータ)より
モリコロパークの大観覧車が目の前に
建物の東側に138台収容できる駐車場。駐輪場は87台
ベイシアの向かいに位置するリニモ「公園西駅」