香流川散策にもっとも適しているのは東部の里山エリアでしょう。IKEA長久手店から長久手温泉「ござらっせ」へ。そしてもう少し足を延ばして長久手古戦場の史跡で知られる色金山歴史公園や安昌寺を訪れるのもいいでしょう。周囲は自然豊かな丘陵で季節によってそれぞれの色彩で迎えてくれます。また遊歩道は整備されているので広い大空のもと、風を感じながらのんびり散策を楽しむことができます。今回は❶に続き、多度神社のある辺りからスタートします。
多度神社を過ぎる頃の香流川
『香流川物語』 小林元 著
昭和52年(1977年)初版発行 / 発行所 中日出版社
1930年名古屋市生まれ
長久手町史編纂室員
長久手町郷土資料館運営委員
副題:長久手・猪子石の今昔
香流川 / 猪子石への道 / 岩作への道 / 長久手の合戦 / 岩作の歴史 / 長湫 / 前熊 / 大草のむかし / 北熊 / 猿投合宿 / 農民のくらし etc.
上郷地区を流れる香流川。遊歩道には季節ごとに花がアレンジされ行き交う人を和ませます。竹で作った植木鉢が可愛らしい。竹は丘陵に生えている竹林から間伐し伐採したもので作られています。
ダイサギもよく見かけます。
季節によってずいぶん表情が異なる香流がわと遊歩道。
香流川からは上郷の里山に広がる田圃の水が引かれています。
長久手温泉「ござらっせ」近く。郷前という地名です。この辺りの香流川のちょうど左側の田圃あたりに、遡ること縄文時代の集落があったことが調査で判明しています。
かつては香流川も雨季に氾濫し集落を飲み込むことも多々あったため、現在のように集落は丘陵近くへと移って行きました。
リニモの公園西駅から、県道瀬戸大府線に架かる橋の辺りまで至る
大草地区を流れる香流川。このあたりの急流はいたってなだらかです。
香流川物語❷ Kanare River
大草のネコの物語
「吾輩は昭和十年頃から大草バス停前に中野鶴三郎さんに造ってもらって雑貨屋一杯飲み屋を営んでいた中野商店のお客様を見守ってきた、、、。
大草のネコとして愛されてきたネコは、雲隠れした後に300mほど離れた香流川の少し向こう側、長久手温泉「ござらっせ」のバス停前へと引っ越したのでした。
遊歩道から現在、橋だけがかかっている県道大府瀬戸線方面をみる。
向こう側に見える建物は長久手温泉「ござらっせ」。その手前の土塁は、現在道路建設中の県道大府瀬戸線。
香流川の遊歩道より
上郷大草地区を流れていく香流川。前方に岩作御嶽山と色金山。遊歩道が整備されている。長久手温泉「ござらっせ」から、さらに西方にある長久手合戦の史跡の色金山、安昌寺まで充分歩いていける距離にあります。約12分。
真行田交差点近くにかかる橋の上から上郷方面。
熊張真行田の交差点手前にかかる前熊橋。橋の向こう側の森は、徳川家康が頂きで軍議を開いたと言われる色金山の森。
色金山と岩作御嶽山のあいだを流れていく。