長久手市には、日本三大桜の一つ岐阜県の「根尾谷淡墨(うすずみ)桜」から植樹された「淡墨桜二世」が4カ所あります。東部里山エリアに2カ所、中央の岩作エリアに2カ所です。里山エリアの上郷にある2カ所は、ふつうに散歩しているだけではまず通りすがることのない場所にあり、市民だけでなく、地元民にもあまり知られていなかったりします。
桜が開花している姿を見逃せば、再び森林の一本の樹となり、1時間かけて探すはめになります。そんな「淡墨桜」を満開のシーズンに探しに行ってみてはどうでしょう。
③市内東部 里山の「木望の森」にある北熊の「淡墨桜」
植樹は1977年(昭和52年)。すでに45年以上が経ち見事な淡墨の桜を咲かせています。
市内の一番東にある「淡墨桜」は、モリコロパークから1km程のところ、北熊の「福井」にあります。「福井」には平成子ども塾やシンシアの丘がありますが、その道とは異なり、「小深橋」から北川へと向かう道の奥(小深橋から50m程)に見えます。
桜が咲いている時期ならば、「小深橋」辺りまで来ることができれば北側に「淡墨桜」を発見することができます。桜が咲いていない時期には場所を特定するのは困難な場所です。春には樹の周囲の草も刈られるようで「淡墨桜」のすぐ下まで辿ることができます。
昭和52年当時の植樹記念の石碑があります。住所 : 長久手市福井1588
この「淡墨桜」を含め、この一帯は「木望の森」と呼称されているエリアになっています。「木望の森」よりさらに奥まった場所は「東山地区」として「長久手市里山基本計画」の対象ゾーンの一つ。
平成こども塾やシンシアの丘へ向かう道の途中の小川から、川沿いの道を200m程、下流(西側)へ。「小深橋」がある小さな十字路を北方に50m程すすむと右手に見えてきます。道は一軒の住宅で行き止まりになっていますので手前の空いた場所で駐車するのをおすすめします。
岐阜の「根尾谷淡墨桜」 根尾谷・淡墨(うすずみ)公園
樹齢1,500年を超える。
日本さくら名所100選
④岩作・安昌寺にある「淡墨桜」
岩作の曹洞宗の寺院・安昌寺 寺門前の昔からよく知られた淡墨桜です。県道バス通りに面しており日々多くのクルマが行き交い、車窓からも淡墨桜を眺めることができます。
安昌寺は、長久手の戦い後に雲山和尚が、家康方、秀吉方の敵味方なく合戦で戦士した兵士の屍を集めて塚を築き手厚く弔ったお寺として広く知られています。この安昌寺の裏手の色金山は、徳川家康が陣を張って軍議を開いた場所として「色金山歴史公園」となっています。