3月16日のジブリパークフルオープンに向かって万端準備され、いよいよ運行されはじめた「ネコバス」。「もののけの里」から「どんどこの森」まで片道1.9キロの森の中の路(元々はモリコロパークの従業員が移動する際の専用ルート)を約10分かけて走行しています。運行開始から約1カ月、現状どんな様子か、どんな景色が広がっているのか見てきました(4月19日金曜平日の午後)。
全5台が次々に到着しては発車。待ち時間は5〜10分程度。子供達を含め国内外からの来園者をひっきりなしに乗せて走行していました。アイコニックな愛嬌ある「ネコバス」が、「もののけの里」のなんとなく間のびする出入り口付近を賑やかにしていました。
東京2020オリンピック・パラリンピックの会場の移動手段として使われていたトヨタ自動車が開発した短距離・低速型モビリティ「APM (Accissible People Mover)」がベース。
「もののけの里」は右手奥。左手は平日入場無料の「猫の城 遊具」。平日は大人だけでも入場可能に。
ネコの肉球がフロントヘッドライトになっていてお茶目感抜群。陽が落ち暗くなると猫の目が煌々と光るように設計されているとのこと。この時期は、ほぼ最終便の17時半でも明るいので晩秋や冬になるとまた一躍脚光を浴びることでしょう。
「トヨタイムズ」に目が光ったネコバスの様子が写真入りで掲載されています。目だけでも、色や形状違いの目が何種類もつくられ、陽が落ちた暗闇を想定し、発光試験を繰り返したというレポートもでています。また開発スタッフが宮崎吾郎監督に最初に提案したスケッチも見ることができます。そのスケッチではネズミはすでに登場していますが、ヘッドライトが肉球となるアイデアはまだでていません。
搭乗前に「ネコバス」と一緒に記念撮影もしてくれる。大人1人1,000円となれば記念撮影もサービスの内のようだ。この日は平日午後遅くだったが週末で大混雑していても記念撮影はきっと撮影可能だろう。ゆっくり、ゆったりしたい方は、断然平日狙いです。
片道利用料金大人1人1,000円(子供500円)は、どうよ高くないかって声も聞くが、先月、名古屋港水族館で記念撮影したが確か1.300円(三脚に取り付けられたカメラでプロカメラマン撮影)だった。「ネコバス」は必ずしも記念撮影付きではないが頼べばスマホで「ネコバス」と一緒に撮影してくれそうだ。乗車人数が増えればその分高くなるが、1.9キロ森の中を運転し移動してくれる。水族館は決まった場所でポンと撮影するのみ。多くの日本人には高く感じるようだが来園の外国人にとっては日本のタクシーも激安とのことで、このプレミアムな体験に気になることはないようだ。
乗車特典「記念乗車券」:宮﨑駿監督描き下ろし「ネコバス」のイラスト。鈴木敏夫プロデューサーデザインの「APMネコバス」のカード。カードの裏面は宮崎吾朗監督デザインの「ジブリパーク」MAP。
これまで殺風景だったこの場所が、フルオープンし「ネコバス」の発着場となり、「魔女の谷」展望台への入り口となったことからずいぶん賑やかな場所になりつつあります。奥のスロープカーの乗れば「魔女の谷」の展望台へ。
平日入場無料の「猫の城 遊具」
運転手含め最大6人乗り。全部で5台体制で、「もののけの里」(実際には「猫の城 」前)と「どんどこ森」の間、1.9kmを約10分で走り抜けます。
「APMネコバス」は、MONET Technologies株式会社が運行の主体として豊栄交通株式会社とともに運行している。MONET Technologies株式会社は、トヨタ自動車株式会社、豊栄交通株式会社、株式会社スタジオジブリ、愛知県、ソフトバンク株式会社5社のグループ会社で、運行に向けた取り組みがなされてきた。
ネコバスのナンバープレート
「長久手」の「久」がひっくり返李、
「と」10 「と」「6」で、「ととろ」に。
トヨタ自動車側の飾りナンバープレートの提案を宮崎吾郎監督がOKしたとのこと。一方、「トヨタイムズ」の紹介文では宮崎吾郎監督のアイデアで語呂合わせの数字が付けられたとのこと。
「ネコバス」は片道料金。よってこのネコバスに搭乗している方たちは、「どんどこの森」や「サツキとメイの家」方面から片道チケットで乗ってこられた方々。「ネコバス」は入場無料の「モリコロパーク」内を走行するので、「ジブリパーク」の入場チケットを購入してない来園者でも、チケットを購入すれば利用できます。