長久手市のどこからでも北東の方角にその山容を見ることができる猿投山(628m)。尾張東部から西三河にまたがる地元民に親しまれている聖なる山である。昨今の低山登山ブームで猿投山登山が脚光を浴びていますが、その山懐にある猿投神社もまた初詣で大賑わい。猿投神社は創建が西暦194年と伝わるとてつもない古刹です。
今日、御神体でもあった猿投山と一体となってパワースポットになっています。東海地方の「高尾山」とも呼ばれることも。
猿投山の山頂には奥の院と西宮・東宮(猿投三社大明神)があります。「源氏物語」が著された平安時代に制定された「延喜の制」では、延喜式内社に定められた由緒ある神社として歴史を刻んできました。
猿投神社の御祭神は、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の兄の大碓命(オオウスノミコト :祭神名「大帯日子淤斯呂和氣命)。また配祀神に影行天皇がおられます。ヤマトタケルノミコトは、小碓命(オウスノミコト)と呼ばれ、大碓命と小碓命の双子の兄弟です。猿投神社の御祭神は、隣の長久手市の影行天皇社の御祭神・影行天皇の双子の息子達の長男ということになります。御祭神オオウスノミコトの御墓は,宮内庁が管轄しています。
昔、初詣に訪れていた時に必ず食べていた五平餅をあつかう少しだけ横丁にあるお店は現在は営まれていない。かなりの年月にわたり初詣に参られる多くの方に愛されてきたのだと思う。今は参道に屋台が続くようになりました。
猿投神社の主祭神は、古墳時代の皇族の一人でこの地を開拓したと伝わる大碓命(おおうすのみこと)。大碓命は、ヤマトタケルノミコト(日本武尊=小碓命 おうすのみこと)の双子の兄です。
拝殿前にある印象的な大舞台ですは、巫女舞などの奉納なども執り行われます。
御祭神の大碓命が左利きで、左鎌を用いて開拓されたことを慕い、左鎌をあしらった絵馬が奉納されます。
こちらの神馬が、長久手の影行天皇社にある神馬の姿と同じです。古来から重陽の節句に行われる猿投祭りの『節句祭』は、三河、尾張、美濃の三ヶ国186ヶ村が合宿をし、現在は県の無形民俗文化財となっている棒の手を奉納しました。
ここそこに物凄い数の御神籤祈願が結ばれています。
なんとも神秘的な佇まいの御神籤。本当に運勢がピタリと当たりそうな雰囲気。