ジブリの大倉庫内には映画「天空の城ラピュタ」に登場する「空飛ぶ巨大な船」が浮かんでいるが、モリコロパーク内にはもう一つ「空を飛ぶ船」があります。
それがあるのはモリコロパークの愛知県児童総合センター内にある手塚治虫がプロデュースした「飛行船ロボット」です。もともとは1970年の大阪万博の「フジパン・ロボット館」で「ロボットシアター」と同様に活躍していたようです。
手塚治虫プロデュースの「ロボットシアター」の方は、現在も愛知県児童総合センターで日々演奏が披露されていますが、2005年の愛知万博当時には、この 「飛行船ロボット」もまた、同センター内で存在感があってキラキラ輝き大活躍していました。
今では、長久手市民からもほぼほぼ忘れ去られてしまっているかもしれません。来年「愛知万博20周年記念事業」にあわせて、当時の様に飛翔する 「飛行船ロボット」が実現しても面白いのではという思いを込めてレポート致します。
愛知県児童総合センター(Aichi Children Center)の建物の中心に建つ巨大な「チャレンジタワー」。SF映画「メトロポリス」をどこか思い出すような巨大なタワーです。
SF映画の不朽の名作・映画「メトロポリス」(1927年 監督フィリッツ・ラング)に登場する巨大な建築物。
タワーの手前には建物と建物をつなぐかのような空中道路などが幾重にも描かれています。
児童総合センターもまさに中央の巨大タワーと周囲をつなぐ黄色い空中回路が幾つも張り巡らされています。
「飛行船ロボット」はその青色や黄色い空中回路からしか全体像が見えないように設られています。
掲載画像:「20世紀・シネマ・パラダイス」siteより
2025年春からの「愛知万博20周年記念事業」で再び大活躍してもらうのもあり!?
愛知県児童総合センター内に展示されている「手塚治虫 飛行船ロボット」の全景。
えっ? こんな「飛行船ロボット」どこに展示されてあったっけ? という来場経験者も多いことと思います。設置場所は、手塚治虫がかつてプロデュースした「フジパンロボット館」のロボットシアターの手前の上方にあり、中央の巨大なタワーの周りに巡らせた黄色い空中通路を歩かないと見えません。
かつて「飛行船ロボット」は、羽根がはばたきランプも点灯していた!
「飛行船ロボット」の翼の下の胴体に見える「F」の文字は、「フジパン・ロボット館」の頭文字の「F」なのでしょう。
愛知万博でロボットシアターと共に披露されていた「飛行船ロボット」ですが、当時、ロボットシアターの演奏が始まる直前に呼び込み的に、この巨大な青い羽根が羽ばたいたりあちこちのランプが点灯していたそうです。
「発見ゾーン 音・光」にあるピンホールカメラ
「飛行船ロボット」の下には落下物防止の網がかけられていますが、愛知万博(愛・地球博)が開催された2005年当時はまだこの網はありませんでした。
以前は真下から飛行船が羽ばたくのを目撃することができました。
今後、館内のイベントなどと連動して、再び網をなくして「飛行船ロボット」が児童総合センターの空中を飛翔するかのような設えにしてはどうだろう。
私もその勇姿は見ていないのでそんな機会が近い将来到来すれば、またその姿をレポートしたく思います。
手塚治虫による「飛行船ロボット」の横にあるのは、手塚治虫プロデュースの「ロボットシアター」。
現在も大阪万博の「ロボット館」にあったようにロボット達による演奏会が1時間に2回催されています。
「チャレンジタワー」の反対側にある「発見ゾーン 音・光」へ
「かがみの迷路」へ
「ブラックライトの部屋」
「ナトリウムライトの部屋」と「ブラックライトの部屋」