長久手東部の大草交差点から瀬戸方面に抜ける県道57号線沿いを走ると、びっくりする黄色い猫の看板が飛び込んできます。これこそが19年前に名古屋・昭和区に東海地区初の猫カフェとしてオープンし、今から9年前、遥か長久手の地に移転してきた猫カフェ「なーごなーご」です!
昭和区当時、猫カフェ「なーごなーご」は名古屋だけでなく全国に猫カフェ旋風を巻き起こした震源地の一つで、ヴィジュアルブック「たわしねこ」も出版され大ヒット
そんな東海エリアを代表する猫カフェが長久手に移転し早9年目。東部里山エリアらしく古民家猫カフェとして今や独特の存在感を醸し出しています
さて、古民家猫カフェはどんなところか、猫カフェ初体験者としてちょっと恐る恐る訪れてみました
なぜに昭和区から長久手に。なぜ古民家となったのか。その辺りも含め店主の増田清宏さんにお話をお伺いしました
今回はその前編になります
長久手と瀬戸市をつなぐ県道57号線沿いです
お店に近づくと何やら雰囲気のありそうな風景となってきます
ここが古民家猫カフェ「なーごなーご」の入り口! なんとも鄙びたいい感じの木造りの棟門。門の右隣に駐車場があります
まるで30年程過去にタイムスリップするかのよう。奥の玄関はまるで秘密の扉のようでした
門を入ると猫ちゃんや蛙などの陶器の置き物が迎え入れてくれます。年季の入った置物はもともとお婆ちゃんが骨董屋を営んでいる時に置いてあったものに加え、増田さんが気に入って求めたものも
2006年 名古屋昭和区にオープン 東海エリアで初の猫カフェだった
猫カフェ「なーごなーご」は、2006年に名古屋市昭和区松風町(地下鉄御器所駅近く)で開業しました。猫カフェとして東海エリアで初、全国でも8軒目の開業だったとのことで先駈け的なお店でした
じつは突然猫カフェを開いた訳でなく、すでに同じ場所でカフェを1990年代から営んでおり、その時に家ネコ3匹をお店の中で遊ばせていました。当時は猫カフェという考えはまるでなく、名古屋に数多くある喫茶店の一つでした
その頃には、カフェも多くなりすぐ近くにコメダ珈琲店ができたり、カフェの激戦区となって売り上げも次第に落ちてきていました
昭和区保健所と「なーごなーご」が考えながら猫カフェのルールづくり
そんな折り、台湾で猫カフェがオープンし、とても人気が出ていることを知って、いてもたってもおられず台湾に視察。実際に体験しこれだと確信、それから営業許可を取るまでがひと苦労だったとのことです
当時、店舗で動物使用許可を取ること自体容易でなく、昭和区の保健所や動物取り扱う営業許可では動物愛護センター(豊田市)に何度も出向いて資料を揃え申請し何度も繰り返し、開業許可を得てなんとかオープン。オープン時は、8匹の猫ちゃんとスタートしたとのこと。オープンして2年はぶっ倒れるくらいに忙しい日々が続いたといいます
オープンし2年後の2008年には全国で猫カフェブームが到来(異業種参入やチェーン店も相次ぎ、日本中で200店舗程までに)、ブームがひと段落すると、猫という命をファミリーのように大切に扱うことの困難さから多くは淘汰されていきました。寒暖差が激しい昨今、繊細な命を幾つもあずかりながらお店として営むことの大変さに気づかされました
現在、猫ちゃんは19匹! すべての猫ちゃんにもちろん名前がついています
13時にオープンすると何匹かづつ2階の部屋から階段をつたって降りてきます
この古民家は増田さんの母方のお婆ちゃんが長年暮らしていたお家
階段箪笥や年代物のテーブルや椅子、照明などがあるのは、その後、民家を改築して骨董屋とカフェをこの場所で営んでいたためとのこと
そんな年季の入った木の調度類でまったりするのが大好きな猫ちゃんです
猫ちゃんたちにとって古民家は最高の遊び場。夏は冷房はいっさい必要がなく、冷んやりとした床板と木の柱に火照った体をこすりつけて大満足
2008年、講談社から出版され全国的に爆発的人気となった『たわしねこ』ヴィジュアルブック(DVD付き)
たわしねこはスコティッシュフォールドの子猫で、長年にわたって「なーごなーご」のアイドル的存在でした。2年前に虹を渡りました
店主の増田清宏さん 。ヴィジュアルブック『たわしねこ』出版当時の様子や思い出を語って頂きました!
当時はまだまだSNS、Youtubeの利用状況は今日とまるで異なっていて、40分の萌えネコ動画付き写真集が爆発的ヒットに
営業時間:13時〜20時(平日・土日・祝日)
受付は19時まで
定休日:月曜(定休日が祝日の場合は翌日営業)
お問い合わせ番号:0561-69-0732
後編に続きます(近日公開)