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小麦アレルギーがあっても美味しいバームクーヘン! at あぐりん村 【長久手タイムズ】

あぐりん村には、現在「はっぴーバウム」の常設棚があります。

「はっぴーバウム」の生地は、豊田市のはっぴー農産で育てられた「ミズホチカラ」という自社栽培の品種を製粉したもの。

グルテン(gluten)とは、小麦や大麦・ライ麦などに含まれるたんぱく質の一種で、小麦の場合、グルテニンとグリアジンという2種類のたんぱく質が絡み合ってできたものです。小麦粉は水を加えてこねることで、2種類のたんぱく質が結びついて粘弾性のある網目構造を作るため、この性質を利用して、パンやケーキ、ピザやパスタ、お菓子などが作られています。

グルテンフリーは、セリアック病患者の食事として生まれた食事療法。
セリアック病とは、遺伝性の自己免疫疾患で「グルテン」に異常反応を示し、自己免疫系が小腸の組織を攻撃することで炎症が起き、小腸の細胞が破壊されてしまう病気です。その結果、栄養素の吸収が低下したり、腹痛や下痢、倦怠感など、さまざまな症状がでます。

現在、グルテンフリーはセリアック病でなくても、肌トラブルの対処、腸内環境や体質改善のためだったり、自分の体に合った食生活を意識する人のみならず、様々なアスリートたちにも注目されているそうです。
実際、試合でベストパフォーマンスを発揮するためにグルテンフリー中心の食事を摂ったり、ますます<グルテン摂取選択>の重要性は高まっているといいます。

乳幼児の食物アレルギーの3大原因食物は、鶏卵、牛乳、小麦です。6歳までに小麦アレルギーの耐性を獲得できない場合もあります。その因子としてあげられのがアトピー性皮膚炎の合併、多種食物アレルギー、アナフィラキシーショックの既往などとされています。

学童期になると食物アレルギーの3大原因食物は、鶏卵、果物類、甲殻類。牛乳と小麦は、子供が学童期に入る前に耐性を獲得していきますが、0%になることはありません。学童期以降(7~19歳)には、小麦アレルギーは全体の食物アレルギーの原因の8番目、5%程度となるとのことです。

5%とは1,000人いれば、50人。長久手市の人口は約60,000であるので単純計算で、子供たちも含めざっと3,000人もの人たちが小麦アレルギーを持っていることになります。かなりの人数です。

乳幼児の食物アレルギーの原因食物の割合

今後、あぐりん村での取り扱いも点数が増える予定とのこと。
週末ははっぴーバウムのスタッフの方がいらっしゃるのでお尋ねください。

現在、毎週末にあぐりん村フロアにて試食会が催されています。午後は15時まで。
商品は店内にて常時販売されています。「はっぴーバウム」のサイトはコチラへ

あぐりん村

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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