長久手市内の住宅街には隠れ家的なカフェが幾つもあるが珈琲工房「寿樹 JUJU」もその一つだろう。地理に明るくない人はなかなか辿り着けないかもしれない。辿り着いたとしても木々に隠れて建物がよく見えない。こうしたカフェがあるのもまたいい。
店名のように樹木と調和し、時に刻まれ独特な空気感と陰影に満ちている。きっと周囲より店内は気温が数度低いはずだ。
営業日は金・土・日(祝日は不定)限定。樹木や花に囲まれているので季節によってかなり雰囲気が異なるようだ。ツツジに迎えられる5月は最適な季節なのかも。
入り口にはこの季節、ツツジが咲き誇っています。
木陰を通して陽光が入り口の扉のステンドグラスを照らし出しています。
30年程前の創業時前に植えられていたであろう樹木の中にすっぽりとおさまったかのような佇まい。入り口は石畳をのぼってうっすらとした木陰の中にあります。
現在のオーナー飯島さんは、もともとこの店のお客さんで、10年ほど前に「縁」あって「寿樹」を引き継がれています。そのこともあってかとても「縁」を大切にされている飯島さん。本格的な隠れ家的なカフェは、「縁」を紡ぐには最適な場所かもしれません。今年もきっと幾つもの「縁」が紡がれるでしょう。
年季の入った建物の柱から長テーブル、丸みを帯びた木製の椅子、床と、「寿樹」のつくりはその店名の通り「樹」が寿(ことほ)がれていました。
マイセン、ウェッジウッド、ヘレンド、スージークーパーなどの高級カップが居並びます。マスター飯塚さんがお客様の雰囲気を見てぴんとときたカップをセレクトして珈琲を淹れてくれます。
現オーナー所有のアンティークカメラもカップと一緒に並んでいます。
テラスは屋根がないので風雨と共にあるようでした。常連のお客さんやイベントの際に用いられるとのことです。ツツジだけでなくテラスの上には白い可憐なエゴの花がおおうように咲き出していました。
お店をおおうように伸びている樹木
店内ではこれまでいろんなイベントなども行われてきたようです。
現在、インディアンフルート教室もこの店内で行われているとのこと。
天井がかなり高いのでフルートの様な音色には音響効果的にもうってつけのようです。