長久手東部里山エリアの一角に自然循環型の栽培の純粋さと奥深さに惹かれた岩瀬清佳さんら4人が立ち上げた「つむぎて(合同会社つむぎて)」の共同作業の要の場所であり、活動拠点があります。
その経過の中でこの里山の一隅の<景色>がものの見事に一変していきました。人の手がさまざまに添えられ、自然と分かち合って成り立つ里山のことを「つむぎて」の活動は教えてくれます
今回は、つむぎての活動が一味違うことを象徴的にあらわしているかのような草と竹でつくられたまるで縄文時代の小さな住まいのような「草の家」を中心にレポートします
2025年1月8日撮影
「つむぎて」のモニュメント:「草の家」のこと
「何かモニュメントを作ろうということになって、刈り込んだ草と竹を集めて組んでみたんです。
それが私たちが「草の家」と呼んでいるものになりました」(岩瀬清佳 談)
台風が来てもこの「草の家」だけは飛ばされないんです
「竹で組んで草を被せて建てかけているだけなんですけど、不思議なことに台風が来ても風で飛んでいかないんです。つくってから年数が経ってきたのでスカスカになるのでまたススキなどを用いて葺き替えしてます。
つむぎてってこの地で何をしている人たちなんだろうと興味を持ってもらって、まずは知ってもらうきっかけになればいいかなと思って皆でつくったんです」(岩瀬清佳 談)
風にゆれるススキの穂。まるでこの里山の自然神を迎えいれ、里山に季節の到来とともにまた巡ってくるものを受け入れ祈りを捧げているかのようです
2025年1月8日撮影
「草の家」には無駄が一つも無いんです!
「楠の木を燃やして貝を焼いています。そうするとその煙で燻(いぶ)されて草や竹が長持ちするんです。
楠の木は樟脳(しょうのう)の元になって虫除けになるんです。煙が立ち込めると虫たちがさっと外に出てくれるんです。腐らないんです。その火で貝を焼いているんですね。
私は藍染(あいぞめ)の藍を栽培しているのですが、藍染の染液にもいいんです。燃え尽きた後の楠の木の灰も藍染の活性剤になるんです。
つまりこの「草の家」じたい無駄が一つもないんです。これもまた自然循環型になっているんです」(岩瀬清佳 談)
「つむぎて」のサイトはこちらへ / 岩瀬清佳さん 3月
*Google Mapの終点は、大草の永見寺になっています。永見寺の手前、大草公会堂の左側の道を奥に入っていき、永見寺を左手に見て里山の奥へと入っていきます。クルマは途中の杁ノ洞下池まで一応入れますが、地元の方の住居がすぐ近くにありますので長居は避けてください。そこから奥へ続く小径は徒歩になります