長久手里山エリアを南北に走る県道57号「瀬戸大府東海線」の道路工事の最新レポートです。今回はござらっせ温泉横から大草交差点までを中心にレポートします。
大草交差点辺りから眺めるとここ数ヶ月で風景が加速度的に変わって、新たな道路のかたちが形成されているのがわかります。何台ものショベルカーやローラーが忙しく動き回わり、バイパス整備の重点的な期間に突入しているのを感じ取ることができます。
「5ヵ年加速化対策」のちょうど半分くらいが経過しているところのようです。
橋の周囲からアスファルト舗装合材が敷かれていってます。
ローラーを何度も道路の下地を固めていきます。「路盤」と呼ばれる下地をつくっています。一からの大掛かりな「道路」づくりは平地ではあまり見かけなくなったのであちこちで興味深い光景が出現します。
バイパス工事主要目的:「緊急輸送道路網」の機能強化、長久手ICと名古屋ICへのアクセス向上
瀬戸大府東海線(長久手工区)の「5か年加速化対策」は、予想されている災害時の物資・人材受け入れの起点となる東名高速道路・名古屋ICと長久手ICへのアクセス性向上を図るため。
また、混雑する長久手市中心部を迂回したネットワークを形成し「緊急輸送道路網」の機能強化を促進するため、及び地域防災力の向上に貢献するためのバイパス整備事業になっている。
後方のなだらかな山は、岩作御嶽山。
2024年度着工(〜2034年):大草交差点から瀬戸旗西町までの2.2kmも4車線化されます。
尾張東部の「第二次緊急輸送道路」として位置付けられる
以下、事業概要が公開されてます。愛知県の「事業概要・事前評価調書」はこちら。
瀬戸大府線・長久手工区の道路事業の主要目的
❶陸・海・空一体の国際競争力の強化(高規格道路へのアクセス性向上)
❷地域の活性化(バス路線等の渋滞緩和)
❸地震・津波対策(緊急輸送道路ネットワークの強化)
大草交差点。奥側が瀬戸市方面。この交差点から瀬戸市の幡西までの2.2kmの県道が道路拡張されます。車線数4車線(片道2車線)で幅員25mになるとのこと。現在の倍近くなのでかなりの広さです。
今年2024年度にバイパス整備事業の着工がなされ、10年後の2034年に完成予定とのこと。すでに予算化がなされ今年から測量が実施されています。
洋菓子店ヴァイスベーレンは大草交差点すぐ近く
大草地区の主要な交差点ですが、大草東地区の住民にとっては、ござらっせ温泉のある南側から右折できない交差点になっているため、交差点とは別の手前の道を右折しなくてはならない不自由さが長年続いている場所。
交通量が多くなってきているのでその右折がままならなく頻繁に交通渋滞を引き起こしている。バイパス工事の完成によって地元のこの積年の道路事情が解消される。