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里山にある鎮守の杜・多度神社のつづら折り小径は一見の価値あり

長久手東部の里山(TOTONO)の中程にこんもり茂った樹木、そこが前熊志水の鎮守の杜「多度神社」です。秋には金色に色づいた稲穂に囲まれます。手前に旧上郷保育園の建物や昔からの幾つかの住宅はありますが香流川沿いのかなり古い一画です。

多度神社といえば三重県の多度町の馬術と弓術による流鏑馬(やぶさめ)祭(馬に乗って急な坂道を駆け上がる「上げ馬神事」もまた知られる)があまりに有名ですが、その北伊勢の多度社から分霊を勧請し建立されたのが始まりといわれています。三重県・多度神社の別名は、北伊勢大神宮です。

里山・前熊方面から道を折れて多度神社がある鎮守の杜へ向かう。

多度神社の境内の奥にあるつつづら折りの小径が素晴らしい。東部里山の人にしか知られていないと思われますのでぜひ西部地区の方たちに歩いて頂きたい場所の一つ。夕焼け頃になると、まるで江戸時代の小径にトリップしたかのような感覚になります。本殿の裏手には廻り道がよくあるが、これだけきっちりと整備されているところはあまりないだろう。市の指定保存樹である150年余の古木のツクバネカシは、さらにこの奥の香流川沿いにある。

このあたりはまるで江戸時代にタイムスリップした様な感覚になります。天気のよい夕刻には、樹々が陽光を浴び幻想的な光景になります。

江戸時代に、この一帯にあった山神、諏訪社、八剣社、天王社が、明治時代にこちらの多度神社に合祀るされた。祭神は、天津彦根命、日本武尊、須佐之男命、武御名方命。毎年7月に開催される「天王祭り」は400年近い歴史があり、山太鼓が奉納され、「前熊の山車」(市の有形民俗文化財)が曳き出されると提灯が灯され境内は華やぎます。

鳥居は愛知県下でも古い部類に入る石造りの「石鳥居」で、1661年に作られた明神鳥居です。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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