長久手東部上郷の瀬戸市との境の手前、県道57号瀬戸大府東海線沿いに新たな食堂がOPEN!
一番の売りは瀬戸焼きそばで、長久手市では瀬戸焼きそばが食べれられる初のお店です
食堂を開設したのは、「ひらのや」や「うな幸」など趣きのある木造り店舗や一戸建て数寄屋造り建築で知られるイトウ技建(株)。いったい長久手の木造注文住宅や多くの老舗店舗を手掛けてきた建築設計施工会社がどうして食堂を開設したのか、そしてどうしてこの場所だったのか。
「日々食堂 大」の伊藤光直さん(イトウ技建の営業部長 52歳)にお話しを伺いました
白地に黒の書き文字「大」の看板。この場所に30余年地元の人たちに親しまれてきたししなべ店「大」の看板そっくり
伊藤光直さん お昼時の混みだす時間帯は食堂のスタッフとしても働いています
現在オープニングスタッフ、若干名募集中とのこと。気になった方は瀬戸焼きそばを食べに行って訊ねてみては
地元のアナログなコミュニティーをつくりたかった
「長久手東部は、農業が中心だったこともあり昔からお店が少なかったです。よく利用していた大草のバラードも1年ほど前に閉店してしまったので余計に寂しくなりました。私が勤めている会社(イトウ技建)がある場所は、ここからすぐの瀬戸寄りの道沿いですが、昼ご飯となると難儀していました。実際のところイトウ技建の社員や職人さんたちがお昼ご飯をきちんと食べれる場所にもなっています
一方で、中に入って頂くと天然木造りの良さも肌で感じて頂けるように設計してあって、イトウ技建のどこかアンテナショップのような要素も含んでいたりします。でも一番は、気兼ねなく地元の皆さんとご飯を通してお話ができるという、すごくアナログなコミュニティーの場所をつくりたかったんです」(伊藤光直氏 談)
蒸した麺に独特の醤油ベースの甘辛たれがかかっている瀬戸焼きそば
「じつは最初、私が考えていたのは「瀬戸焼きそば」のお店だったんです(笑)。私自身、「瀬戸焼きそばアカデミー」にも所属していますが、昔からずっと好きだったんです
仕事柄、父親の代から長久手で木造りのお店もたくさん造らせてきてもらってましたが、自らお店を出すことは考えたこともなった。でもある日、この場所で「瀬戸焼きそば」のお店を出してみたい、とひらめいた。地元の方たちに話していましたら他のご飯もあったらいいかも、となってメニューが増えました。すべてご縁があってのことです
イトウ技建の社員として料理人を募集しました。料理長は日進出身の方で、料理の腕はピカいちですが瀬戸焼きそばは食べたことがなかったんです。瀬戸市から南に住んでる人は、名前は聞いたことがあっても食べたことがない人が多いです。食べれるお店も皆知らないですし。
それで瀬戸のあちこちの名焼きそばを一緒に食べに行って、「大」ならではの瀬戸焼きそばをつくりました
アマダレがからんで美味しいお肉は瀬戸豚です。こだわりの生産者さんでもある瀬戸のせきや精肉店さんから仕入れてます
地元のオーナーの中野さんにお話しを持って行きましたらご了解頂け、この地で長く続き、地元の人にとって馴染みがあり思い出もある「大」の名前を継承したい旨を伝えました。現在もお店のオーナーは中野さんです」
(伊藤光直氏 談)
同じ場所にあったししなべ店「大」の店名を受け継ぐ
かつてこの場所には、約30年続いていたししなべの店「大」がありました。建物や「大」のロゴはそのまま引き継がれています
そのししなべ店「大」の前にも、同じ場所に「レストラン 大」と「炉端 大」の2店舗があったといいます
ししなべ店「大」のオーナーの中野さんも店名「大」の謂れや由来を知らないという。土地に代々受け継がれていくこうした経緯をもった店名は他にはないのではなかろうか
天然木の素材だけが有する自然の模様・デザインを活かしたテーブル
天然木の上で瀬戸焼きそばを食べられるのはおそらくここだけだろう
来店者を一つにつなげる天然木ならではの木目が活かされた分厚い一枚板。木肌がなんとも美しい
主に長久手市内で、木造りの美しい店舗や数寄屋造りの住まいを創ってきたイトウ技建
「日々食堂 大」は、ししなべ店「大」の一戸建て建物を引き継ぎ、食堂部分を大きく改装
改装・設計は伊藤光直さんのお兄さんで、木材のスペシャリストでもある伊藤広治さん(株式会社マルワ)
随所に美しい木材を用いたオンリーワンの設計・デザインが光ります
窓越しに駐車場の向こうに県道57号瀬戸大府東海線
「いらっしゃいませ!」
営業時間:月曜〜土曜までの 11:00~16:00 / 定休日:日・祝日