Connecting the dots of Nagakute City – ジブリと里山、文化と歴史がある長久手のWebメディア

長久手にあるメキシコ美術館を知ってますか?!❶【長久手タイムズ】

正面建物が「メキシコ美術館」。左の建物は、伊藤高義画伯の娘さんの和田小織さんが講師を務める「伊藤美術工房」。
「メキシコ美術館」は、昨年までは直接来館しても見学できましたが、現在は来館にあたって電話予約が必要になります。入場無料。連絡先は中程のMap下と最後に記します。

美術館の入り口近くのスペースは、他の場所に保管されていた作品を館内で保管しています。そのためこちらの階段から一気に2階のフロアへと上がっていきます。この場所に立った瞬間から、メキシコの空気と配色感や意匠、そして意表をつくようなあったかみのある作品の存在感に圧倒されます。

壁を埋め尽くすメキシコの仮面の数々。地域の祭りで用いられてきたものばかり。一つ一つにストーリーがある。

壁には、シケイロス、タマヨ、ポサダらメキシコを代表する画家の作品も。現在、別の場所に保管されていた作品が一定期間、美術館内での保管しているとのこと。額装作品などが所狭しに置かれています。

現在、別の場所に保管されていた作品が美術館内で保管中。

美術館内にある伊藤高義先生の著作とメキシコ関連書籍(蔵書のほんの一部がこちらで見ることができる)。

伊藤高義画伯の作品。美術館横にある絵画・版画・織物・陶器教室(伊藤高義画伯の娘さんである講師・和田小織さんが営む)の正面の壁に懸けられてある。
All Photos by Atushi Nakano

*Map上 伊藤美術工房に「メキシコ美術館」は隣接しています。
     館全体の正式名称は、「伊藤美術工房・タカヨシメキシコ美術館」
     
     訪館電話予約要:090-3565-7902(和田まで 連絡時間 午前10時〜17時)

壁画は、伊藤画伯の師であり約25年にわたって瀬戸で図画教師をしながら制作活動していた洋画家北川民次氏から教えを受けた「エッグテンペラ」で描かれています。北川民次氏は、メキシコ壁画運動、メキシコ絵画に強く影響を受け、児童美術の教育者でもありました。

長久手市立中学校の「壁画修復プロジェクト」

令和2年から3年にかけて、愛知県立芸術大学の文化財保存修復研究所の先生たちによって修復が行われています。

作品「花売りの女」シリーズ / 作品「メキシコ布とカトレヤ」

作品「花売りの女」シリーズ  / 作品「染付 メキシコ踊娘」

作品「青い瞳の女」 /  版画集「メキシコ・インディオの世界」

(上記の作品はメキシコ美術館で見ることはできません。ウェブサイトでの公開作品情報からのものとなります)

   現在、「メキシコ美術館」は来館予約が事前に必要です。
   連絡先:090-3565-7902(和田まで 連絡時間 午前10時〜17時)

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です