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長久手合戦後、総大将・織田信雄の御駕籠が寄進された/金扇子の寺紋、「十六菊花紋」の欄間の理由【Nagakute Times】

安昌寺の山門と伽藍

山門前に立つ菩提樹(長久手市指定保存樹木)/ 安昌寺の山号「久岳山」

織田信雄(のぶかつ/のぶお)

小牧長久手の戦い当時、織田信雄の領国は、尾張一国(52万1千石)と伊勢9郡(46万6千石)と伊賀3郡(8万4千石)、美濃の一部(2万7千石)あった
秀吉との和睦の後、領国は減じられていった

能の名手でもあり、1630年、72歳まで生きた

画像:wikipedia織田信雄より

御駕籠には「十六八重表菊(じゅうろくやおもてぎく」(十六菊花紋 菊の御紋)が取り付けられていたのが分かる

安昌寺本堂の欄間にある「十六八重表菊」
織田信雄の御駕籠に付けられた菊の御紋を頂くかたちで本堂の欄間の一つに加えられたもの

安昌寺の現住職 二十一世 岳堂泰雄住職

あまり知られていないかも知れませんが、本堂には秀吉方の池田勝入と庄助親子、鬼武蔵の森長可の板位牌が納められています

曹洞宗大本山の永平寺(福井県)
永平寺の本堂にも、「十六八重表菊」(菊の御紋)が見えます

山門は江戸時代晩期に建造された(文久3年 1863年)

安昌寺で最も古い江戸中期に建立された鐘楼(明和7年 1770)
長久手市で最も古い木造建築物と言われている

安昌寺の晩鐘は「岩作八景」のうちの一つ(大正10年に岩作の文人たちが詩歌の会で詠んだ)

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。 mail address:nagakutetimes@gmail.com

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