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長久手市と宝塚市は、介助犬「シンシア」を通じた”友好都市”です/日本初の「介助犬総合訓練センター シンシアの丘」の見学会❷【Nagakute Times】



日本唯一の「介助犬専門の総合訓練センター」(2009年開所)がなぜ長久手に誕生したのか?

社会福祉法人日本介助犬協会が、未だボランティア団体(拠点東京八王子市)だった頃は、障がいのある方々を見学に招いたり、一緒にトレーニングしたりすることが難しい環境(ビルの中だった)だったといいます
そこでなんとか活動のしやすい拠点、施設をつくりたいという熱意と行動力で最適な場所を探索されたとのこと
そこで白羽の矢が立ったのが長久手東部の丘陵地でした

[日本介助犬協会が長久手の地を選んだ理由]
❶愛知県が日本のほぼ中央部に位置しているため全国の介助犬のユーザーさんが訓練などに訪れるのに適している。 
 長久手市に高速道路IC(インターチェンジ)があり東西地域からのアクセス、交通の利便性が良いこと
❷愛知県は日本一飼い犬登録数が多く犬好きが多かったこと
❸市東部が豊な自然環境の中にあって犬も人も心穏やかに暮らせること
❹長久手市が「日本一の福祉のまち」を理念にまちづくりに取り組んでいたこと
▶︎2012年、社会福祉法人日本介助犬協会と長久手市が連携協定を結ぶ
(日本介助犬協会の事業理念や目標と合致)
 参照:「NAGAKUTE ZATTO」(2019年秋号 人 健康 福祉)

シンシアの丘の施設の周りにはこれまで縁のあった介助犬やユーザー、サポーターの皆さんの写真を転写したタイルが数百枚、塀にしっかりと埋め込まれています(上の写真はその一部)

エントランスでお出迎えする介助犬のぬいぐるみたち
犬舎やトレーニング室に続く通路では、日本介助犬協会が誕生してから今日までの軌跡をパネル資料や写真などを通して見ることができます

月に一度開催される「見学会」(先着順での申込制)の後半では、犬舎やトレーニング室などを見学することができ、実際の様子や訓練センターの環境を直に体感することができます

デジタル上の視覚的情報ではなくなく、こうした見学会の肌感覚の体験こそ、とくに社会性が高まる子供たちにとって最適ではないでしょうか

事務室のすぐ隣にある犬舎

現在、犬舎には最大25頭の犬たちが暮らしています
頭数が少なくなる時は、柵は移動しスペースは広くなります
犬舎はつねに清潔に保たれています

誕生日や両親などすべての犬たち情報が掲げられています
LR(Labrador Retriever)はラブラドール・レトリバーの略。GRはゴールデン・レトリバー
MIXはラブラドール・レトリバーとゴールデン・レトリバーのミックス

介助犬の犬種として、ラブラドール・レトリバーが多いのは知能が高く、性格が温和、人に友好的で人と一緒に作業をするのも大好き、場所を選ばずどこでも寝られ、訓練もしやすい性質であることから、介助犬に最も適性な犬種とされています
他にスタンダード・プードルも介助犬として活動しています

ラブラドール・レトリバーは、優れた能力や人とのフレンドシップが築きやすさ、穏和な性格、従順性が高いことから、介助犬だけでなく、災害救助犬、警察犬、麻薬探知犬としてでも世界中で大活躍しているのはご承知の通りです

社会福祉法人 日本介助犬協会制作動画 – シンシアの丘ツアー~介助犬の訓練をする施設はどんなところ?


犬舎のすぐ近くには緑の森に面したトレーニング室があります

適性判断から介助犬にならなかった犬は、「キャリアチェンジ犬」として、広報活動をする「PR犬」や、病院で患者を癒す「DI犬」、子どもの法廷証言などに同伴する「付添犬」など、別の持ち場で活躍します

訓練室は5部屋あります

ベッド、机、冷蔵庫、さらに洗面台、トイレやお風呂も設置され日々の暮らしに沿った環境で希望者と介助犬が一緒になってトレーニングが行われています

介助を求める側も希望すればすぐマッチングできる訳ではなく、本人の自立への意志に耳を傾け、訓練室を利用したりご自宅での訓練を通し、リハビリ専門職のアドバイスを受けながら「介助犬がどんなサポートができるのか」を一緒に考えていくことになっています

介助犬と一緒に40日間以上の訓練を行うことが法律上必須(実際には40日間では足らず、トータル半年ほどかけて希望者と介助犬の息を合わせていくそうです)となっていて、国の認定試験に合格して初めて介助犬とパートナーになれます

チャリティグッズ・ルーム 写真集やバッグ、Tシャツなど素敵なグッズが取り揃えられています

施設のすぐ近くに建つ「シンシアの丘」から羽ばたいて行った補助犬の慰霊碑(Memorial Munument)
シンシアの骨も分骨されています
年に1回慰霊祭が執り行われています

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。 mail address:nagakutetimes@gmail.com

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