Connecting the dots of Nagakute City – ジブリと里山、文化と歴史がある長久手のWebメディア

駒村和廣さんが市民に無償で提供している竹の杖のこと【長久手タイムズ】

「布袋竹」の自生の様子。節が整然としていないのがよく分かります。

竹は、竹のなかでも耐用があり丈夫な「布袋竹(ホテイチク)」を選んでられます。「布袋竹」は真竹の変種。なぜ「布袋」と名付けられたかというと、節と節の間が七福神の布袋様のお腹のようにぷっくりしているからで、折れにくく縁起もいいとされてます。そのためお遍路さんの杖に使用されているとのこと。長久手前市長の吉田一平さんも四国お遍路を巡られた時に、駒村さんが作られた竹杖を用いられました。聞くところによると、あの水戸黄門様のあの杖も「布袋竹」だったと言います。

万力と鉄の筒で竹のしなりやを調整したり柄の形や角度を調整します。

駒村さんは愛・地球博の会場で花をアレンジしてプランターに花を植え、来場者を花でおもてなしをする180人程のメンバーの一人として活動されています。その時の万博会場を油絵で描かれたものとのこと。

駒村さんのご自宅の屋上には、杁ヶ池公園に移植した絶滅危惧種の「豆梨」の長久手保存会育苗所がある。竹への関心や取り組みはこうした植物への並々ならぬ想いとつながっている。

苗から育ってきた豆梨の木。陽当たりと湿度を調整しながら絶えず植物への目配せは怠りない。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です