現在、長久手市の「ふるさと納税返礼品」は、鰻の蒲焼、チーズ、牛肉、珈琲豆などさまざまな美味な食品から、ネックレスなどのジュエリーやバッグなどが並んでます。なかにはうーんこれはどうして長久手のふるさと納税返礼品なんだろうというものも見かけます。鰻は長久手のあの有名な鰻屋さんではなく、名古屋のお店のもので、じゃあなんで返礼品かというと長久手に工場があってそこから全国各地に発送するからだと分かった。珈琲豆は、長久手には幾つもの著名な珈琲店があるのですぐに分かる。チーズやジュエリーはどうなんだろう、きっと色々つながりがあるのだろうと思う。
一番分からないのは(きっと質問すればなるほど返答が返ってくるのだろうが)、オットマンの高級なソファや椅子であるが「ふるさと納税返礼品」として最も意味が分からない。そんな気落ちを和らげるために、古戦場もなかや滑らかプリンなど地元感溢れるフードに決めようと思っても滑らかプリンは完売。
では介助犬訓練センターであるシンシアの丘チャリティーグッズ(完売中)がいいのではないかと思ってみてみるとすべて完売ではないか。他に空き家管理サービス、墓地清掃サービスなど有り難いサービスもあったりして現在在郷していない方々には良いアイデアなのだろう。
さて、「ふるさと納税の返礼品」の新たな流れとして、モノとしての形ある商品ではなく「体験型」の返礼品が、返礼品の新たな形として注目されているのを先だって知った。
「体験型」というのは、その市町村を訪れなくては「体験」できない、その地で初めて味わうことができる体験が応募して頂いた方々への「返礼品」になるわけだ。
長久手市の近未来と言わず、現在のビビッとくる「返礼品」は、「体験型」なのではないか。
ジブリパーク、モリコロパークの西橋から広がる里山ゾーン、IKEAエリアからあぐりん村まで川沿い自然散策コース、温泉施設、県芸大のギャラリーなどの美術館、世界の名車が見れるトヨタ博物館、リニモに乗っての移動と散策、長久手古戦場公園に幾つもの史跡、杁ヶ池公園や南部の市が洞エリアや、市内各地にある美味しいお店などなど。
ジブリパークやモリコロパークに寄って、こうした場所やお店に寄るとなると一日ではちょっと大変だろう。一泊して頂くのが最も良い選択ではないだろうか。名古屋の都心まで戻って泊まる、瀬戸にできたホテルや宿泊施設もいいかも知れない。もっと近場にないの? 長久手市内にはホテルはない。知ってる方は知ってるが里山エリアに、今年2023年の1月に長久手市初の「民泊」施設の「町屋ステイ オリーブとぶどう」があるではないか。
「Nagakute Times」でもレポートしているのでぜひチェックしていただければ。感覚に幅があり市を俯瞰的に見る視点がある人には図星の施設である。里山の中でゆったりと宿泊できジブリパークや温泉施設まで歩いていける。
近所に美味しいケーキやさんもあれば、美味のいちご狩りもできる。あぐりん村では無農薬野菜などいろんな食材を手に入れ民宿の広いキッチンでBBQや料理す流こともできる。
こうした環境型の体験こそが他に代替品のいない嬉しい「返礼品」なのではないだろうか。すでに「町屋ステイ オリーブとぶどう」には、世界中から宿泊しにやってきている。一泊すると、半数以上のファミリーがもう一泊できるかと問い合わせてくるそうだ。日本への旅行者も、購入スタイルから体験スタイルへと何円も前から目的が変わってきていることはよく知られている。購入はネットで調達できるけれども「体験」は無理なのだから。
提案させて頂きたいのは、長久手のインクルーシブな体験を形にできる「返礼品」である。具体的には、「宿泊」+「シェアサイクルのカリテコバイク(温泉施設ござらっせ前)+「ござらっせ温泉利用」+「美術館・博物館入場券」+「市内ルートNバス乗車券」+「自然農園体験」etc.である。
歴史好き、ジブリ・モリコロパーク好き、アート好き、飲食好き、自然散策好きなど幾つもの組み合わせができるのではないか。一つの提案であるが、どうであろうか。