現在、長久手はいろんなタイプのサイクリストたちにとって格好の走行コースになっています。とくに猿投山方面の東に向かうグリーンロードや東部の自然豊かな里山エリア、起伏のある東部丘陵地帯は、広い空の下、自然環境を満喫しながら走行することができるエリアになっています。市内には、「ジャイアントストア名古屋」や「サイクル JOY長久手店」「サイクルベース旭」、新生「Fun Bikes KAZE」など人気のロードサイクルショップが各所にあり、サイクリスト達をサポートしています。
ちなみにサイクリスト専門誌にも愛知県下のお薦めサイクリングコースの一つに、長久手市内→グリーンロード→モリコロ・ジブリパーク→八草→豊田→愛知牧場→岩崎城→竹の山→長久手、といったコースが推薦されています。
『今回、私、Hiroki AOYAMAが名古屋の東隣にある長久手界隈と長久手を出発地とする爽快で楽しいサイクリングコースをセレクションし紹介したいと思います。私自身、長久手出身で現在も長久手先達に住み、時間が取れればあちこちを愛車で走行しています。先月は知多半島を一周してきたり、琵琶湖もぐるっと一周してきました。愛知県は、少し行けば、海があり、山々や大きな河川があり、深い森や湖があり、またあちこちにに美味しい地元メシがあり、サイクリストにとってほんとワンダーランドですね』
ここが出発点の長久手古戦場公園。本能寺の変の2年後に起こった戦で、徳川家康と羽柴(豊臣)秀吉が唯一激突した場所です。上右の写真は、織田家の重臣で最後は秀吉方についた池田恒興(勝入)の墓。大河「どうする家康」では、徳重聡さんが演じられてましたね。100m程離れた所には、森蘭丸の兄・森長可の墓もあります。長久手市の標高は平地で60m程。この歴史公園一帯は少し小高いので70m程からのスタートとなります。
長久手出発のサイクルコース
❶ 戦国武将コース
「長久手古戦場公園 → 岐阜金華山・岐阜城」
走行距離 片道約67km、往復約135km
走行時間 7時間48分
ランチ&休憩 80分
長久手市中央部の平地は標高50~60mほどである。長久手古戦場公園は少し高台になっているので約70mから出発。
市を北上し、庄内川、矢田川に出ると河川敷を走行。標高は一気に低くなり20mへ、そして10m以下となり、一時的に海抜1m程の場所へと突き進んでゆく。そこから再び60mまで上っていく。
さらに木曽川を抜け。前方に見える山がどんどん近づくにつれ再び高度が一気に上がっていく。
最終地点の岐阜県にある金華山(頂上に岐阜城がある)は、濃尾平野の北端にあり、標高も80m近く、長良川が流れる金華山の麓である。ちなみに金華山は標高329m。山の9割が天然林で、タヌキ、リス、テン、イノシシなど野生の動物も多く棲む。ここでもイノシシは市街地に降りてきて大変らしいが。最後の今回の最高高度は、金華山辺りでなく帰路で尾張旭・瀬戸近くまで戻った晴丘交差点辺り。
この日(7月4日)、朝7時30分出発。出発地点の古戦場公園は33度だったが河川敷に出ると体感温度も実際の気温も28度程になり、その後お昼に近くなるにつれ真夏日の35度程に。金華山界隈も帰路なも37度度台多し。最高は38度台。
長久手古戦場公園 → 岐阜金華山・岐阜城の往復の走行データ
1300年続く風流な伝統漁法で有名な長良川鵜飼の屋形船が待機していた。長良川鵜飼は日本で唯一の御料鵜飼。鵜匠は宮内庁式部職鵜匠の役職が与えられているとのこと。織田信長公や徳川家康公も好んだと言われる。一度は見てみたいものだ。
長良川河川から見た金華山。山頂には斎藤道山、後に織田信長の居城となった岐阜城がわずかに見える。この一帯は、景色も素晴らしくサイコーに気持ち良く走行できる。
岐阜のソウルフード「冷したぬきそば」を食べ一服。暑い日にはたまらない一品でした! さば寿司2カン(350円)も絶品。お店の名前はそのものズバリの「冷したぬき天国」。
戦国時代には斎藤道三公の居城(当時は稲葉山城)。永禄10年(1567年)に織田信長がこの地を平定、地名を「井の口」から「岐阜」に改称。天下統一の本拠地としました。現在の城は、昭和31年に復興再建。金華山一帯は「岐阜城跡」として国史跡に指定されています。
金華山の頂上の岐阜城からの眺め。長良川と岐阜市街、遠くに伊吹山が眺望でき、いっとき信長になった気分になれる最高の場所ですー! じつは今回はこの地点まで来ていませんが次回は来ようとおもってます。