「鳥居をくぐれば、混沌(KONTON)の世界が待っている」とメッセージを発した野外劇場が、岩作の石作神社にて開催されました(開催日10月18日土曜)
ふだんは深々とした鎮守の杜の境内が、この日に限っては巫女舞や神楽殿での歌あり、ダンスやアートや朗読、ワークショップ、されに大道芸にさまざまなマルシェ、芝居と演劇スクリーン上演とまさに境内は「混沌」に満ち溢れ、子供たちはきっと非日常に解き放たれ別世界を感じ取ったのではとおもいます
「文化の家 野外劇場 KONTON vol.2 宵祭」と銘打った野外劇場、鎮守の杜に生まれた「混沌」のほんの一端を覗いてみてください



石作神社のご祭神「建真利根命 タテマリネノミコト」への祈りから始まりました
文化の家 野外劇場は、13:00からの「巫女舞奉納」(長久手伝統文化親子教室)から始まりました
清々しい御神楽と巫女舞が境内の空気と気配を起こしはじめるようでした
13:30〜 若手演劇3団体「喜劇のヒロイン」「劇団サカナデ」「老若男女未来学園」が各々短編野外演劇を公演
西暦550年頃、「石作郷」からはじまった「長久手」の地
奈良明日香村の「石舞台古墳」より前からあった<石作の郷>

石作神社の創建は、平安時代の初期、承和元年(834)と伝わっています
空海が高野山金剛峯寺を創建(806年)、最澄が比叡山延暦寺を創建(805年)からわずか30年余後のことです
9世紀に著された国家の行政や儀式、祭祀を具体的に規定した重要な法典「延喜式」(全50巻)にも石作神社の存在が記される古社です

「長久手」の地名が歴史上記される前にこの地にあったのは、古墳時代晩期(西暦550年頃)にはじまった「石作郷」でした
百済より仏教が伝来し欽明天皇に仏像など献上された西暦552年頃ですので想像を遥かに超えた古えの時代のことです
石作神社はそれから300年近く経った平安時代初期に創建されました


「大道芸(スタチュー)なにみてるの」
野外劇場開催中のどこかで、どこかの時間帯に出没する人間銅像
子供たちに大人気! 銅像が動くのは子供たちにとって人生初の”事件”だったに違いありません!
シャボン玉と虫眼鏡をあやるる人間銅像は、俳優・塚越光氏による交流型大道芸
令和のこの時代、なんとも懐かしい時間を超越した光景が境内に出現!



13:00〜18:00 アートワークショップ
宵祭に因んだお面と灯籠をつくるワークショップが開催され子供たちの人気を博しました
13:00〜20:00 ながくてマルシェ
カフェスルス、喫茶River 、大大大、つむぎて、Barbara coffee roaster、南小校区おやじ会、楽歩
15:00~ 文化の家創造スタッフによる朗読と音楽×ダンス
名作の朗読と音楽による神社ならではの世界観が披露されました
15:00〜19:00 謎解き&お月見どろぼう 子供たちは境内に潜む謎解きをしみんなで宝物をゲットして楽しみました
神楽殿での演奏と歌
「スーパー登山部」キーボードの小田智之氏(文化の家 元創造スタッフ)とHinaさんの2人編成による


劇団「維新派」による演劇の野外上演「トワイライト」 4×7mの大型スクリーンで上演された
1970年に大阪で松本雄吉氏(2016年逝去)によって結成。その土地を舞台の一部とする作品づくりが特徴
今回野外上演された作品「トワイライト」は、2015年奈良県曽爾村で上演された作品で、松本雄吉氏最後の演出作品となったもの。松本雄吉氏の逝去に伴い惜しむ稀ながら劇団は解散されました
鎮守の杜に夕闇がおとずれるなか、樹々の間に設けられた真っ白なスクリーンに最後の舞台が静かに映し出されました




17:00〜20:00 「燈和」ゆめホタル&竹あかり空間演出チーム
境内の一角と本堂裏手の樹林の中に浮かびあがった煌びやかなホタルのような灯りが宵の時を盛り上げました
