長久手でパリの蚤の市。「アンティークレースとパリの蚤の市」フェアが、園芸と雑貨の店「アトリエkunugi」(2019年閉店)の貸しスペースにて、2023年10月12日から24日火曜まで期間限定で催されています。長久手市内を散歩すると、思わずびっくりするような素敵なお店に巡りあいます。
市内のAEONやアピタ、IKEA、TOKYOインテリアなど大型店舗にはない魅力や、時間と空間がそこにあります。自分なりの時と場所をつくり出したいと思っている人も一度訪れられるのをお勧めします。
何に触れ、何を発見し、誰と出会うかはあなた次第。そんな場所と魅力がここにあります。毎年、この時期になると「アトリエkunugi」では「パリの蚤の市」が恒例になっています。
「アトリエkunugi」の建物の外観。まるでパリにワープしたかのような感覚に陥るひと続出。
MITSUKOの香水でも知られるゲラン「GUERLAIN)の素敵なデザインのものも。パリの空気と時をへて独特の風合いを得たものばかり。当時の感性や暮らしが滲んでいるような色合いや風合いは、当時のものならでは。不揃いさは職人の手仕事から来たり、そこから温かみも感じとれる。
「アトリエkunugi」のアドレス:長久手市武蔵塚1303
ちなみにパリでは、現時点から100年以上前に作られたものを「アンティーク」、それ以降の古いものを「ブロカント(Brocante)」と呼称されているとのこと。「ブロカント・アンティーク」とふれた骨董のショップなどもあり、「アンティーク」も「ブロカント」も一緒に扱っているショップも多い。
パリの市民たちの日常とつながっているのが「蚤の市」である。「アンティーク」や「ブロカント」よりも価格もこなれ手を出しやすいものが多いとのこと。「アンティーク」や「ブロカント」はプロの視線に晒されているので、逆に「蚤の市」の方で思わぬ掘り出し物が見つかることも。
レースの向こう側に中庭が見えます。中庭のあるお店はほんとに心安らぎます。
こちらは実際のパリの蚤の市。ウクライナでの戦争や経済的問題から蚤の市が活況を呈しているという。パリの蚤の市は、第1区から第20区まで、すべてのエリアなりの特徴ある蚤の市が毎週どこかで開かれているとのこと。
主催者の見神絹子さんは当初、蚤の市で購入したものを自身が教える(ハーブ教室主催)生徒さんに気に入ったものをあげていた時期があり、調達したものを販売するという意識ではなく、蚤の市がとにかく楽しかったと語ってくれました。
それから20数程、毎年1回は出向き蚤の市を巡っているとのこと。アトリエkunugiでは、パリの蚤の市フェアを10数年にわたって、秋に開催しています。
店主のマダム美神さんは30年程前からパリを訪れていたそうです。ハーブ教室の講師として、本場のハーブを探求している合間に巡り合った蚤の市にすっかり心を奪われ、レースに香水瓶、アクセサリー、グラスやお皿など、パリの匂いと空気が染み込んだキラリと輝いくものを毎年買い付け続けているとのこと。最初の頃は、講師をしていた生徒さんに気に入ったものをあげていたことから始まったとのことです。
さすがはパリの蚤の市。額装そのものがなんとも趣きと風合いがあります。3つ、4つと揃ってご自宅の壁にかけて大好きなオブジェを置くととそこはもうパリに。
小さな陶磁器や香水瓶からパリの匂いと彩りが漂いだします。
フェア主催のマダム・見神絹子さんと取材時に訪れていた生徒さんたち。お問合せは、080-2615-8708(見神)まで