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「となりのトトロ」に描かれたような鎮守の森。ジブリのすぐ近くにある神明社へ(2)【長久手タイムズ】

奥に見える橋は、リニモの高架橋。その右側にIKEA長久手店の駐車場。神明社の鳥居や拝殿はこの一帯でも珍しく、南向きでなく西向きになっています。

神明社の住所は、「長久手市神門前」。

二ノ鳥居、石段の先に拝殿が姿を現します。

まるで大きな黒い烏の様な入母屋瓦の拝殿が目の前に。

東尾張一帯の神社のほとんどは歴史的に熱田神宮の深い影響圏にありますが、伊勢神宮とのつながりもまた深くあります。

高く積まれた石垣の上の透塀が本殿をぐるりと囲む。

脇参道を上って行くと、社殿の西側に苔むした古い石の階段が、、。

さらにその奥へ。自動車の走る音が聞こえてくる。この崖の下は猿投グリーンロードで、そのすぐ向こう側にはモリコロパークとジブリパークがある場所なのだ。

神明社第2号墳(4号まである。4号墳は本殿脇か真下にある)。横穴式の円墳である。7世紀後半にまで遡るといわれている。かつては石棺があったとされますが現在は失われています。近くの4号墳の石棺は本殿の石垣に用いられているとの調査報告もあります。

ここから丘陵地帯でつながる瀬戸の海上の森にほど近い矢田川流域の古墳は7世紀以前で、神明古墳群など長久手の香流側流域の古墳群はその後になる。このすぐ近くに現在もその地名が残る「石場」があり、矢田川流域の大豪族の一部がこちらに移動してきたのかもしれない。

神明社第2号墳のすぐ脇は、猿投グリーンロードの歩道と道路となっていてまさに剥き出し状態になっている。この歩道を歩く人はほぼなくその存在が気づかれることはない。発掘調査を終えてからのことであるが、円墳の右半分は削り取られている。

上の写真を引きで見た写真。左手がグリーンロードとリニモ。正面がIKEA長久手の青い建物。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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