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「ゲゲゲの鬼太郎」の絵が長久手に?! 犬山と長久手、その数奇な運命【長久手タイムズ】

撮影:中野淳



この大きな絵はある経緯で、「愛・地球博」が終幕した翌年の2006年頃に、土屋慎吾氏から長野県ひるがの高原にあるホテルへと持ち込まれたそうです。

当時そのクローズしていたホテルをアイデアマンの加藤義郎氏が買い取り、奇抜な絵をホテルの内壁に描いてもらうことを提案。土屋氏はドイツのメルヘン街道に魔女(witch)が現れ人を惑わし大暴れする四コマ漫画を制作。その奇抜なアイデアを加藤氏も了承し描き切ってもらったとのこと。
その絵は当初の構想を超えドタバタとメルヘンがない混じりになったものが出来上がったそうです。加藤氏は満面の笑みで語ってくれました。

さて、この「ゲゲゲの鬼太郎」の絵はいつ、どうして描かれたかは明確にされていません。

加藤組の建物内、打ち合わせ室にて。
この「絵」は一般公開されているものではありませんが、将来、長久手の里山エリアにて展示されるときが到来するかも知れません。

「ゲゲゲのアシスタント」作・土屋慎吾

漫画家の土屋慎吾氏(1947年生まれ)は、愛知県犬山市出身。愛知県下の優秀な滝高校卒業後、上京し東京デザインカレッジ入学。20歳か21歳の時、在学中に応募、水木しげる氏に気に入られアシスタントに。池上遼一氏(後年、『男組』『妖怪図鑑』を執筆)が連載で忙しくなり辞めた後釜だった。
1967から1970年の間、同時期の水木プロダクションで、つげ義春氏や鈴木翁二氏らと机を並べる。水木プロ最古参のアシスタントの北川義和氏とも共に働く。

多忙を極める水木プロであったが、土屋氏は自身の作品を描くため、また遊びに行くために懲りずに休みを申し出ること多数。とうとう水木先生からクビを宣告されるが皆からあたたかく見送られる。少年サンデー第3回新人漫画賞受賞。官能劇作家(官能劇画の帝王とも)としても知られる。
「ゲゲゲのアシスタント」は、当時の水木プロの想像を絶する様子が描かれていて貴重な情報源にもなっているようです。

現在、犬山市の城下町で似顔絵を描きながら、新作自伝「ゲゲゲのアシスタント」など描き下ろし作品を執筆中。

犬山城(土屋氏は城下町に居住)と長久手大草城(加藤義郎氏が麓に暮らす)は、戦国時代にちょっとした関係でつながっています。犬山城は織田家の居城でしたが、小牧・長久手の戦いで秀吉勢の武将として落命した池田恒興(勝入)とかかわりがある城です。池田恒興が犬山城を落城させ入城して以降、2km離れた小牧山城に陣を構えた徳川家康と睨み合いを続けていた城こそが犬山城でした。

一方、長久手大草城は、小牧・長久手の戦いで落命した秀吉勢の武将・森長可が元々三河を見張るため廃城だった大草城を整備改築した城でした(長久手は尾張の東部端で丘陵の向こう側は西三河である)。長久手の合戦で池田恒興も森長可も共に戦死しますが、敗残兵は大草城に流れて陣取り家康軍と対峙したと伝わっています。
小牧城と長久手古戦場は、家康軍が陣地とした場所として深く繋がりますが、その一方で犬山城と長久手大草城は秀吉勢と深く繋がっています。長久手の合戦前から、大草の地には秀吉勢が農民として住みだし、合戦後も池田恒興隊や森長可隊の敗残兵が住みついて暮らしていったと伝わっています(永見寺寺院由来案内板。戸田、中野、加藤、鈴木姓はその入植者の苗字だった記録)。地元・大草で生まれ育った加藤義郎は、この大草城を復興構想するプロジェクトの地元のリーダーです。

里山エリアござらっせ近くに置かれた大きなねこ像。この招き猫伝説を紹介する文章は加藤義郎氏が書いている。
「ゲゲゲの鬼太郎」には妖怪キャラクターの猫娘が登場する。加藤義郎氏の周りにはよく猫がよってくるようだ。

猫の招きで、裏山にある大草の鎮守様・熊野神社に足を運んでみました。

長久手東部は、周りが大草丘陵や岩作丘陵、東部丘陵に囲まれた里山になっています。大草丘陵の少し小高い場所に古くからあるのが熊野神社です。

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