前回に引き続き猫カフェ「なーごなーご」をレポートします。長久手東部の大草交差点から瀬戸方面に抜ける県道57号線沿いを走ると、びっくりする黄色い猫の看板が飛び込んできます。これこそが19年前に名古屋・昭和区に東海地区初の猫カフェとしてオープン、そして長久手の地で9年目となった猫カフェ「なーごなーごです!
猫カフェ「なーごなーご」は名古屋だけでなく全国に猫カフェブームを巻き起こすことになる震源地の一つでした。
昭和区のハイソなエリアから長久手の里山エリアの古民家に移転したのも時代の変化といえるかもしれません。
今回は、猫ちゃんの「里親募集」についてお話しをうかがいました。昭和区時代からこれまでに100匹ほどの猫ちゃんをマッチングしているとのこと。それだけ猫ちゃんがいろんな事情で捨てられるか離れ離れになっていることの裏返しになります。
これはほんとに問題です。どんな状況なのか。
それでは後半のレポートをご覧ください。
猫カフェ「なーごなーご」を利用する方は、老若男女、20代から70代とすべての年齢の方、また男女も半々くらいとのこと。
取材時にご利用されていた方は、以前こちらを利用したことがあるという地元の女性で、飼い猫が亡くなったためいい出会いがあればと「里親募集中」の猫ちゃんを探してられるとのことでした
また男性は県道の大きな看板を見て珈琲を飲みに偶然立ち寄った方で、神奈川県から尾張方面に仕事で来ていて偶然通りかかり興味が湧いて休憩時間をここで取ろうとひらめき初めて訪れたとのことでした
利用した日に、「なーごなーご」で出会える猫ちゃんたちの顔写真と名前が入り口近くに表示されていました
アピタの立体駐車場に捨てられていた子猫「あぴたちゃん」
「あぴたちゃん」
「去年、長久手のスーパーのアピタに行った時、屋上にある駐車場に上って、空き場所を探していたらさっと横切る何かに気づきました。
すぐにそれがまだ10数センチに満たない子猫だったんです。どうしてアピタの駐車場に。飼い主はいません。これはこのままにしておけないと「なーごなーご」であずかることにしたんです。
アピタにいたことからそのまま名前を「あぴたちゃん」にしました」(増田店長 談)
障子と竹細工でできた引戸と建具が柔らかな陽光に映えます
5年前のある日、お店の店頭に小さな段ボール箱があるのに気づきました。まさか、と思って段ボール箱をあけるとまだ小さな子猫が一匹入っていました。どういう神経をしているのか。一個の命を捨てに来ている訳です。やるせないです(増田店長 談)
動物愛護法の遺棄についての議論 :「神戸新聞 NEXT」で弁護士の解説
利用者の一人と和やかに庭を見る猫ちゃん
「里親募集」中の猫ちゃん
猫カフェ「なーごなーごでは、昭和区時代から含めると約100匹もの猫ちゃんを「里親」募集で、猫ちゃんと里親の方とをマッチングしています。
今日訪れた地元の女性に、「里親募集中」の子猫を引き合わせている増田店長。籠の中に子猫を入れているのは、子猫がまだ小さくこれまでの経緯から人間に対して恐怖心があり怯えて逃げてしまうためとのこと。実際、籠から出したら一目散に走り出し階段の上に隠れてしまいました
長久手東部の上郷エリアには、長久手村だった大昔からノラちゃん(野良猫)がいました。昔ほどではありませんが今でもノラちゃんがいます。ここにいる子の中には実際によくこのお店の庭に顔を出していたノラちゃんもいるとのこと
猫が気ままに暮らすことができている場所は、のんびりし猫にもやさしい環境が成り立っていると言えるかも知れません。「なーごなーご」の古民家は、猫ちゃんと人間がともに暮らす小さなコミュニティーと言えるような優しい空間でした
店主増田清宏さんと猫ちゃんたち
猫を飼っているどのお宅もそうですが、猫ちゃんたちは冬の寒さに弱いので光熱費が想像以上にかかります。古民家は夏は涼しく1階の部屋は冷房はいらないのですが冬は大変です。工夫はしてるものの光熱費は先月初めて7万円を超えてしまいました。厳しいものがあります(増田店長 談)
猫ちゃん大好きな皆さん、ぜひ近くのカフェで珈琲を飲まれる時は、猫カフェ「なーごなーご」で珈琲を召し上がってみては。増田店長は元々昭和区のカフェのオーナーでもあってのでとても美味しい珈琲がいただけます!
古民家 猫カフェ「なーごなーご」
営業時間:13時〜20時(平日・土日・祝日)
受付は19時まで
定休日:月曜(定休日が祝日の場合は翌日営業)
お問い合わせ番号:0561-69-0732