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[長久手タイムズ]「トカイナカ=都会+田舎」の長久手

「トカイナカ」とは、都会と田舎の中間地点に暮らして両方のメリットを享受するライフスタイル、という意味あいで近年用いられているワードです。仕事はもちろん文化や娯楽に溢れ利便性の良い都会と、地価・物価も安く豊な自然の中で子育て環境も抜群で、アウトドア趣味もできのんびりとした田舎暮らしができるという理想が叶うエリアとも言えるでしょう。

関東では、東京や横浜の都心から1時間〜1時間30分程の距離にあるエリアと言われ、都心への通勤にもそう困らない範囲で、週末にはのんびり田舎暮らしが満喫できる、そんなイメージがもたれているようです。

Webサイト「おとなの住む旅」では、関東のトカイナカの代表例として以下の自治体が参考取り上げられています。

東京=立川市・狛江市・多摩市
神奈川県=川崎市内の麻生区・多摩区・高津区や、鎌倉市・横須賀市、三浦市
埼玉県=小川町やときがわ町など
千葉県=鋸南町(南房総)、成田市、木更津市、いずみ市など
山梨県=大月町
茨城県=つくば市
栃木県=小山市

関東圏で語られる「トカイナカ」とは、都会と田舎のどちらにも比較的容易く移動できる中間地点であることが強調されていますし前提になっているようです。

その定義からすると、都会的要素と田舎要素が市の外ではなく、一つの市の中に二つとも存立している長久手市は「トカイナカ」ではないことになります。

関東圏のケースは、「トカイナカ=都会へ+田舎へ」になっているのではないでしょうか。

「トカイナカ=都会+田舎」の公式をよく見れば、長久手市こそリアルな「トカイナカ」を一つの自治体にぎゅーと凝縮し体現している自治体ではないか思うのです。

都会的ゾーンへは、1時間かけなくても5分でいける(リニモの始点の名古屋名東区の藤が丘もすぐ近く)。

田舎の里山へもわざわざ30分も1時間もかけなくても、クルマやリニモに乗れば5分でいける。都会的ゾーンと田舎里山もクルマやリニモで10分もあれば行き来できる。

そんな場所がそのまんま「トカイナカ」の長久手市です。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

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