現在、2週間にわたって中央図書館で、文化の家と中央図書館が共同でおくる初のプロジェクト「ひらめきの図書館〜本とアートが出会ったら〜」(主催:長久手市、長久手市教育委員会)が開催されています。期間は8月16日〜31日(日曜)まで
去る7月26日にはプレイベントとして「私だけの一箱本棚を作ろう!」が開催され、8月17日の講演会「にぎわいが生まれるコミュニティづくり〜これからの文化拠点の可能性」が開催されました
「ひらめきの図書館」プロジェクト最終日の8月31日には三宅香帆トークイベント「言葉にならない隙を言葉にする」(『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』『「好き」を言語化する技術』の著者)が、また「働いていて本が読めない人のための読書会」が同時開催されます
いろいろ開催されていますのでまずは足を運んでみてはいかがでしょう
そこから景色が変わっていきます
時計塔の下にあるシュールな空間で開催中!
「ひらめきの図書館〜ほんとアートが出会ったら〜」の会場 長久手市中央図書館2階ギャラリー
中央図書館を利用したことがある方でも2階には行かれたことがない方も多いのでは
「2001年宇宙の旅」に出てくるようなシュールな空間があり、そこは中央図書館のシンボル時計等の真下にあたります
これを機に一度上ってみてはどうでしょう
雨上がりの午後、長久手市の東部の丘陵にはほんとに多くの虹がかかります
上空を見れば、時計塔に嵌められたガラス窓を通して青空が
長久手市中央図書館
現在、図書館の時計塔の「時間」は盗まれています!?
少し前から中央図書館の時計塔の「時間」は、お昼時の12時(あるいは真夜中か?)を指したまま止まったままの状態にあります(市からもそのお知らせが出ています)。
まったく偶然ですが(恐らく、、)、今回のきょうどプロジェクト「ひらめきの図書館」にまるで合わせたかのように、「時計」が止まってしまったのです!
ミヒャエル・エンデの小説『モモ』に描かれた世界のように
時間が止まったのは、「灰色の男たち」によって<盗まれた時間>を人間にとり返そうと主人公「モモ」が立ち向かったからでした。時計塔の時刻まで止めてしまうとは、何とも大仕掛けの計画ではありませんか!
ミヒャエル・エンデ『モモ』1973年
モモが住んでいるのは、このぷろジェックトが開催されている円形の部屋(円形劇場)の地下でした
灰色の男たちは都会に住む人たちに「時間貯蓄銀行」の口座を開こうと誘い、人間関係にとられる時間や一人のお客にかける時間を節約し(昨今の「タイパ」ですね)、それを貯蓄に回すと高額の利子が付くんだとか
だまされた人たちは、時間を貯蓄するために自分の時間がどんどん短くなっていくことに疑問をもたなくなるが、貯蓄に利子がつくために「時間節約」に励み続けます
同じ形の高層住宅に住む人々は、ふきげんで、くたびれて、怒りっぽくなっていく<br>主人公のモモは、時間を貯蓄するのはでまかせで、「時間」は盗まれていたことに気づいてしまったのです