長久手市に本社がある(株)日東工業内の研究開発センターで、第一回の「アール・ブリュット作品展」が開催されました
日東工業は、かねてよりアート分野に関心をよせ、数多くの彫刻作品を本社に展示していますが、今回はインスピレーションに溢れたアール・ブリュット作品の数々を展示、またワークショップやギャラリートークを開催しました
開催は1日(11月29日 土曜)だけでしたので来られなかった方もおられるかと思います
本レポートで当日の展示会場の様子の一端を報告できればと思います

「アール・ブリュット」は、「生(なま)の芸術」とも言われ、芸術の既存の枠に囚われない生きるエネルギーが溢れ出した作品をいい、とくに近年、日本でも盛り上がりを見せています
滋賀県美術館が「アール・ブリュット」作品の展示やコレクションを熱心にしており、その方針や歴史が語られています。こちらから→「アール・ブリュット」について


日東工業の開発棟1階の展示空間に飾られた作品
背景の樹々と相まって特別な展示空間になっていました

作品は販売もしていて購入することもできます
あちこちで「SOLD OUT」の張り紙がされていました

「アートがつむぐ、多様性と共生の未来」
「私たちは、アートをきっかけに、社員一人ひとりが個性や多様性を<違い>としてではなく、<価値>として捉えられる企業文化を醸成したいと願っています
この取り組みは、私たち社員だけでなく、地域の方々にも障がいへの偏見や誤解を無くし、共感の輪を広げる機会となることを目指しています」
展示に作品を提供された支援施設と作家の皆さま
NPO法人ポパイ、指定生活介護事業所ヨナワールド、社会福祉法人さふらん生活園、名古屋市身体障害者福祉連合会、あべくるみ、伊山英吾
来場者 約150人が「枠にはめられない芸術」を楽しみました!

すべてのコーナーに展示作品についての紹介がスタッフたちよりとりおこなわれていました

「くじら」ヨナワールドの定番作品「波型段ボールノート」を製作した時に余る材料を利用してつくられた
色塗りする人、切る人、貼る人とそれぞれの持ち分でメンバー全員で仕上げた大作



こちらもヨナワールドメンバーの作品たち


まさに「アール・ブリュット作品」ならでは
ギュッとインスピレーションやひらめきが一つに結ばれ込められた「生の芸術」!



伊山英吾氏の作品 名古屋市在住
手先が器用で小さな頃から絵を描くことに集中し独り言を言いながら何かを創作していたとのこと
フクロウも熊もそれぞれ命のかたちがとてもユニークで生き生きしていました!

水野貴文作品
この個性溢れる文字は、Tシャツやグッズにも用いられているほど。自宅では文字の写し描きを日課にし「お字書き」と言って日々楽しまれているとのこと


日東工業アール・ブリュット作品展担当者の杉浦淑子さん / 展覧会に訪れていた石井よしき県議と落語家(高座名 長久亭見自貝)でも知られる山田卓次氏


水野貴文作品