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故伊藤高義画伯の遺品は”家一軒分”のメキシコだった!/書籍『祖父のあつめたメキシコ』刊行/東京のメキシコ大使館で出版記念トークショー/遺品整理から1冊の書籍へ!【Nagakute Times】

左:限定1,000部の普及板(Softcover)/ 右:限定50部の特装版(Hardcover)
発行:わたしたちブックス 2026

2026年5月21日 東京・メキシコ美術館 エスパシオ メヒカーノで催された『祖父のあつめたメキシコ』出版記念対談
IDÉEディレクターの大島忠智 × 和田萌(本書著者)
写真提供:和田萌(以下メキシコ美術館での写真 同様)
伊藤高義画伯が身も心も入れ込むようにメキシコ各地を旅をしたり滞在した時の写真も紹介され、ありし日の時が来場の皆さんと共有されました

メキシコ大使館で出版記念対談に合わせて大使館内で展示された故伊藤高義氏の貴重な民藝品

限定50部の特装版
1冊づつすべての装丁柄が異ななります。伊藤画伯が集めたメキシコの衣装の生地や娘さんの和田小織さんがかつて着用していた衣装などが丁寧にかつ大胆に装丁へと再生されています

本書のさまざまな作品群の中でも象徴的な作品の一つ「フローレスファミリーによる生命の樹」

「ツリー・オブ・ライフ」と呼ばれて陶器製のオブジェ。かつては聖書の創世記やノアの方舟など宗教的モチーフを樹形に表現したものが多かったといいますが、近年は祝祭的な内容、動物や日常の暮らしがテーマになることも。お守りやインテリアとしても用いられています

伊藤画伯があつめた民藝品のなかでも多くの仮面の存在は異彩を放っています
奇抜なデザインの木製のウッドマスクはフィエスタでのカーニバルや民俗劇にもちいられてきました

「死者の国」メキシコを象徴する「カラベラ(スペイン語で「頭蓋骨)」
カラフルな色彩、ユーモアとウイットな造形のカラベラは、スペイン侵入以前から民衆の暮らしの中、祖先の霊と共に存在し続けてきたといいます

まだ街中で民藝品を扱うお店が少なかった1960年代から買い求めつづけた話

ミイラ取りがミイラになるようなメキシコ民藝品収集の面白さ
次々に送られてきた民藝品は、ついに”家一軒分”に

自身の絵画に描く登場人物の衣装の模様を取り入れるため「衣装」から買い入れ始めた。
ついで仮面をあつめはじめていきました

近年、木彫りの人形は注目され高額に

絵画・版画が中心に収集されている名古屋市美術館や埼玉県立近代美術館よりも、民藝品が数多くあるためメキシコ関係の品々はここが一番多いかも

北川民次が住んでいたタスコの町の絵、コレクションもしていた利根山光人のこと


2025年4月、タカヨシメキシコ美術館にて
膨大なコレクションからお二人がセレクションしたものが次々に美術館内に架設された撮影スタジオに回されて行きます
被写体になる民俗品は大きさも形も様々、カメラマン、ディレクターがライティングや最適な撮影角度が念入りに決定されていきました
午前の朝から撮影が開始され夜まで、初日に300余点、翌日に200余点、1冊品につき最低3カットの撮影が敢行されました

撮影に向けて、和田小織さん、和田萌さんお二人で膨大な時間をかけ民藝品の緻密なセレクションが行われました

本書の著書・和田萌さんはドキュメンタリー映像監督でもあります
多様性を問う『であること』、スペイン・メンディ山岳映画祭でベストマウンテニアリング賞を受賞した『ROPE』(23年)、全国公開された『巡る、カカオ』(23年)などを監督・制作
またテレビ番組の演出も数多く手がけ、主な作品に『八十歳の漂流俳優 ヨシ笈田』(14年WOWOW/エミー賞出品)、『情熱大陸』(ピアニスト・反田恭平、絵本作家・ヨシタケシンスケ、ウイルス学者・河岡義裕/ギャラクシー賞受賞)、NHKスペシャル『K2 未踏のライン 平出和也と中島健郎の軌跡』などがあります(わたしたちブックスより)

革命戦士サパタのマリオネットの撮影
姿かたちも多様な民藝品であるため壁面や床面と機動的でプロフェッショナルな撮影が行われた

*Google Map上 伊藤美術工房に「メキシコ美術館」は隣接しています。
     館全体の正式名称は、「伊藤美術工房・タカヨシメキシコ美術館」
     
     電話予約要:090-3565-7902(和田小織まで 連絡時間 午前10時〜17時)

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。 mail address:nagakutetimes@gmail.com

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