Connecting the dots of Nagakute City – ジブリと里山、文化と歴史がある長久手のWebメディア

[長久手タイムズ]奈良美智氏の絵画で埋め尽くされた喫茶店(かつて)

世界的アーティスト奈良美智氏のあの絵画たちがとある喫茶店の壁一面に飾ってあると聞きました。
その喫茶店は長久手市から少しばかり名古屋の名東区藤が丘のすぐ北側の富ヶ丘にあった珈琲とハーブティーの名店です。「あった」というのは、もう現在はなく、1980年代初期から2012年まで約30数年営業されていたとのことです。写真は当時の様子が写された写真です。蔦が建物にからまる雰囲気のある素敵な喫茶店です。
木曜日という店名は木曜休みということだったようで晩年は木曜も営業していたそうです。

お店の壁面に飾ってある奈良氏の絵画はかなり大きなサイズのものも多くあったとのことです。ある時期から2階も喫茶スペースからギャラリーになったといいます。写真は当時行かれた方の記録写真です。

奈良美智氏と言えば、長久手市の森に包まれた丘陵にある愛知県立芸術大学(美術学部美術科油絵専攻)を卒業し、さらに同大学院修士課程を修了した世界的アーティストであることは知られています。
その後、1年ほど。名古屋の河合塾千種校美術研究所講師を経て、29歳の時にドイツの国立デュッセルドルフ芸術アカデミーに入学しています。

初個展は、25歳の時(1984年)、名古屋で開催されており、20代の時は、10年弱にわたっておもに長久手(そして名古屋)で絵を描いていました。

写真は、当時の「木曜日」の店内の様子です。以前行かれた方の記録写真です。

とある方から、この木曜日でまだ若き奈良美智氏がお金にまったく余裕がない時、数千円とか1万円ほどで友人やお店にくるお客さん(お店のオーナーも。推測です)に絵を売っていたといいます。
その絵は21世紀のいま、数千万円から5000万円にもなっているようです。当時後購入した方はすごいお金持ちになっているかも知れませんね。実際にその方たちが販売したのかは今のところ聞いたことがありませんが。

この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です