長久手市では毎月「ながくてごみ減量化通信+α【ごみ通】」(自治会回覧等)を通じて、市のごみ問題の現状やその解決方法等について情報発信がなされ、市民の多くの皆さんも熱心に取り組んでられています
都市化が進んで以降、ごみ問題はつねに古くて新しい問題、課題であり続けていますが、2020年代に突入し、多くの大型建築物の老朽化問題と同様、大型ごみ処理施設もこうした難題に取り組んでいる渦中にあります
今回、「ごみ減量化」と「ごみの選別」が長くかくも大切な課題であり続けるのか、日々ごみを出す私たちの側でなく、日々「ごみを出される(運び込まれる)側」から考えてみようと思います

尾張東部衛生組合晴丘センターは、本施設は瀬戸市との境界近くに、矢田川と国道363号に挟まれた場所に立地
同組合は、瀬戸市、尾張旭市、長久手市による経費負担で運営され、3市の家庭ごみと事業系ごみの受け入れを行なっています
可燃ごみの焼却能力は1日当たり300t →愛知県の他のごみ処理施設のデータ「愛知県ごみ処理広域化、集約化計画」2021 9pに掲載
(名古屋の5施設、一宮、海部津島の施設を除けば、1日当たり300tの処理能力は愛知県の中でもかなり大きな部類
但し、1992年供用開始年と大型施設の中でも最も古い施設に)

晴丘センターの1/100縮少の建物模型
左側の建物が焼却施設/真ん中の施設がゴミが運び込まれるプラットフォーム/右側が不燃素材の破砕施設
長久手市、瀬戸市、尾張旭市の全ての小学校4年生、約2200人が晴丘センターに見学にやって来ています
まず最初に、この建物模型を見て、全体の配置や様子を学んで実際の施設へと向かいます

なぜ、煙突の高さは59mなのか?
60m以上になると航空法で、航空障害灯の設置が義務づけられる。煙突を建物の付属物として設計してあり建築コストを軽減させています
一方、長い煙突はガスを希釈させることができるので、コスト面と見合った最適解の高さになるよう設計されています
冬に煙突から出る白い蒸気のこと
160℃の排ガスが一気に冷やされ水になるため白く見えます
よって夏季は白い煙は見えず透明です
2020年、焼却炉延命化工事が開始されています
毎年、炉や焼却施設などどこかを止めて施設のオーバーホールを実施
焼却炉が2基あり、1基の焼却炉がメンテナンス中は、もう1基が稼働します

晴丘センター沿革
1964年、瀬戸市と尾張旭(当時、東春日井郡旭町)が瀬戸市旭町衛生組合設立
1966年、瀬戸に赤津焼却場が完成
1972年、尾張旭市晴丘町地内に焼却施設、破砕処理施設を着工
1973年、長久手(当時、愛知郡長久手町)が加入。粉砕施設完成
1974年、焼却施設が完成(瀬戸赤津焼却場は廃止)
1990年、新型粉砕処理施設が完成(74年の焼却施設廃止)
2020年、焼却炉延命化工事開始
2022年、大規模延命改修工事が行われた
現在、毎年オーバーホールを継続中

粗大ゴミは手選別、破砕処理、さらに選別処理が行われ各々適切な処分が行われていく
しかしながら、発火事案が後をません!!
2日に1回の発火事案!
平成28年度に4回だった発火件数が、令和6年度では168件に!
(昨年も同程度)
2025年には、消防車が出動する大きな火災が2回発生
晴丘センターの説明を業務係の中島丈さんからお伺いしました
「選別の部屋」は向こうの建物の3階にあります。昨年の2度の火災は、向こうに見える建物の選別室で発生
部屋を分けなくなてならないほど危険性の高いものが含まれている可能性があります


分別した後、徹夜アルミなどの不燃化物の金属類は業者に販売します
可燃物はここ晴丘センターで焼却
燃えないゴミに関しては瀬戸北部片岡町にある一般廃棄物最終処分場埋立地 (北丘灰埋立地)に運び込み埋め立てています(他に名古屋や三重の民間の埋立地を利用することもあるとのこと)
粗大ごみや不燃ごみは破砕された後、最終的に4種類(不燃物、可燃物・アルミニウム、鉄)に選別
破砕された廃棄物や焼却灰は瀬戸市北丘町の最終処分場に埋め立てられる(焼却灰の一部は知多郡武豊町にある愛知臨海環境整備センターへ)

瀬戸市北部の北丘町にある最終処分場
平成14年(2002年)から稼働
ここに晴丘センターで処分された焼却灰、不燃性破砕残渣が運びこまれ埋め立てられます
令和29年(2047年)まで使用の合意が得られているとのこと
焼却炉内は1000℃となるため、アルミが炉の内側の壁に溶けてへばりついてしまう
最もきつい業務の一つ、炉内の「アルミ取り作業」

焼却炉の内部に入って行う「アルミ取り」作業
センターの職員が定期的に炉の内部の「アルミ取り」作業を行っています
炉を停止させてからでも炉内は40~50℃
有毒ガスから身を守るための防護服と装備です