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2026年5月末の出荷をもって「近藤バラ園」は閉園します/オーナー近藤隆光さんインタビュー:「すべてやり切った! 最後に「サムライ08」と「Kマリアージュ」直接販売します! バラ農園の日々と現状について」【Nagakute Times】

Kマリアージュ

バラ栽培は古くなんと紀元前12世紀に古代ペルシャで栽培が行われていたという記録がある。19世紀のヨーロッパで本格的に品種改良が進み日本には明治初期に輸入されました
品種としてはヨーロッパ、中近東、北米、中国原産がありなんと日本原産のバラも。世界中で品種改良が行われ毎年新しい品種が生まれているそうです

あいち産のバラの出荷量は全国1位ではありますが、近年アフリカ産(主にケニア)がヨーロッパや北米、そしてアジアにも輸出され出回るようになり状況は一変してきているとのことです

「サムライ08」


近藤隆光さん

近藤バラ園では、10数年程前には最高で15種類のバラ、数年前までも10種類のバラを栽培していました
2026年は最後の年、「サムライ08」と「Kマリアージュ」に限定して育てています


農業用エアコンの温水暖房機  
高品質なバラを栽培するには、ハウス内の栽培環境の管理が必須で温度管理が欠かせません


冬期(10月から5月上旬までの約7〜8ヶ月)は、ハウス内の温度は18°設定

ハウス内の栽培環境を管理しながら高品質なバラを生産するためには、農業用の大型エアコン(ヒートポンプ)などを導入する必要があります
ちなみにランの設定温度は23°とのことで、コストがかかりすぎランの苗はもはや国内でつくられていないとのこと。大きく育った段階で台湾やアジア諸国から運ばれてくるんです

家庭用電力は補助金が出ますが事業用電力は有無も言わせずどんどん引かれていっています
東日本大震災以降、全国的に自粛ムードとなり売れ行きが落ち、バラの単価がそれ以前より安くなってしまっているとのことです。華美な演出で知られた名古屋の結婚式でも派手なことはやらなくなっています(式自体やらないことも)

愛知県には独特の生花市場があります
近藤社長がつくったばらを持ち込むのは名古屋中区の松原町(大須の商店街の西側)で生花の問屋街で、義父の代から45年にわたってその問屋さんに直接持ち込んでいます。松原町は戦後の闇市に花の問屋さんたちが集まって商売をしてきた長い歴史がある場所です

名古屋には全国の通例と異なり、近年まで生花の中央市場はありませんでした(中央市場ができたのが日本で一番遅かった。現在は名古屋港に近い場所にありますが、基本的は愛知県以外の花屋さんや大手の花農家さんが生花のセリ場があるのでそちらに持ち込んでいます)近藤社長 談

写真左側の2つのハウスは今後貸し出す予定になっています(現在、募集中とのこと)
近くにある別のハウスはすでに上郷・大草のいちご農園「スマイルベリーズ」さんに貸し出しており、このハウスの裏手の空き地も植物栽培をする方に貸し出しています

同じハウスのようでもいちごのハウスがなぜ運営可能かというと、冬場の設定温度が8°〜10°(場合によって5°)で、バラの冬場の設定温度18°とは雲泥の差で、バラのハウスの動力光熱費が莫大にかかってしまう理由です

「園芸用ではなく専門の厚みのあるマルチの入手が実際に困難になってきています
今、仮に発注したとしても3、4ヶ月待ち。さらに入手できるか確証もないのです
なので知り合いからは、あんたほんと良いタイミングで辞めることになったね、と言われてます」近藤社長 談

近藤バラ園:連絡先 0561-62-2381
住所:愛知県長久手市岩作三ケ峯2−103



この記事を書いた人
1960年 長久手生まれ。上郷保育園、長久手小学校、長久手中学校へ。菊里高校、青山学院大学英米文学科卒。英字新聞部「青山トロージャン」所属。編集プロダクションのMatsuoka & Associatesにて学び、編集工学研究所入所。 1990年、洋書写真集・美術書をリースするArt Bird Books設立、1992年中目黒駅前に店舗を構える。2009年から代官山蔦屋書店にて主に写真集のブックコンシェルジェとして勤務。2020年、Uターンで地元長久手に戻る。 『Canon Photo Circle』誌の写真集コラムを1年間連載後、「長久手タイムズ」を始動。 mail address:nagakutetimes@gmail.com

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