令和8年の今年も東部里山の一隅で見事な蓮が咲き出しています
場所は、長久手温泉「ござラッセ」とあぐりん村から瀬戸方面に少し行ったところ
大草の古い交差点のすぐそばです
そこはまるでその一角だけは、あたかも泥水のようなこの世から浄化され清らかな光景が出現しているようです
今回、蓮を毎年育ててられる土地のオーナーの戸田恒寛さんにお話を伺いました
この蓮の園は、30年程前の長久手にも広まった「お米の減反」にルーツがあったとのことです
今月、蓮は満開を迎えます。ぜひ立ち寄って、なんとも清らかな蓮の景色に包まれてみてはいかがでしょう


30年程前、減反でお米がつくれなくなりだした頃、
両親がもらってきた10株の蓮を植えたのが始まり

清らかな蓮の群生をつくられている戸田宣寛さんへのインタビュー
「この蓮が咲き誇っている場所は、昔は田んぼだったんです。減反政策で米がつくれなくなったんです。
それまでは親父とおふくろが長い間ここでお米をつくっていました。30年頃前のこと、減反しなければならなくなった頃、親父とおふくろが春井市のどこかの公園で10株ほどの蓮をもらってきたんです。
それを一番南側の田圃に植えたのが始まります。
それから蓮は生命力が強いのでどんどん広がってきまして、今から10年程前くらいからでしょうか今のように田んぼ一面が蓮の花でいっぱいになるようになったんです。
肥料は野菜用のもので大丈夫なので長久手のJAさんから購入してます。また草だけは取り除くようにしてまして、蓮専用の除草剤は無いので稲作用のものを撒いています」



蓮の群生地の向かいに戸田さんのお宅があります
戸田家には昔より鯉がすむ庭があり、その池のほとりから高い生垣を抜けると(生垣のちょっとしたトンネルになってます)蓮の群生地へと出れるようになっています
なんと風雅なしつらえでしょう
このお庭から蓮の群生へとぬける路は私有地になっていますので入らないようにしてください




蓮の園の向こう側には趣きのあるお庭があります(ここも私有地なので入らないようにして下さい)

蓮の園の向こう側は大草の家々と大草丘陵
家々の中には昨年秋オープンした民泊「禅の宿」も。その2階からは、眼下に広がる蓮の園を眺望することができます

井戸からほど近い場所で育てている蓮
「知り合いや蓮をご覧になった方から蓮の株を1株譲って欲しいという申し出がしばしばあり、お譲りしているとのことです。大きな鉢で蓮の花を咲かすのはじつはなかなか大変で、咲いても1日くらいだったりします。
長く花を鑑賞するにはやはり水が循環する池であるのがいちばんです」戸田恒寛さん談

「もともとこの場所は水に困る場所で、田んぼがあった頃は北浦の溝ノ杁池からなんとか水をひいていたんです。溝ノ杁池の南側に広がっていた田んぼがその後なくなったので水が引けなくなっていました。
蓮にとって水の循環はとても大切なので、蓮をしっかり生育させるために井戸を掘ったんです。
1月から2月頃には水を入れるようにしています」戸田恒寛さん談
白い蓮が、偶然咲きだしてきました

「水面の下、蓮の根っこは粘土層にあり、粘土層を這って横に横にと伸びていってます。
もともと田んぼの底は粘土層なので、蓮の横に伸びる性質と相性がよかったんです」
蓮はあまりキレイな水をこのまず泥水を好む水生生物と言われており、もともと田んぼだった粘土層は
蓮にとってはうってつけの環境だったようです。蓮はその栄養を根や地下茎から吸い上げて成長してい
いきます
泥が濃いほど、大きく美しい花を咲かせやすいとのことで、水を適度に循環させる塩梅がとても大切に
なっています


